野性の収穫:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
野性の収穫
野性の収穫
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野性の収穫

1961年公開
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アメリカのベストセラー小説、スティーブン・ロングツリートの「野性の収穫」をシド・ハリスが脚色し、ジェリー・A・バーウィッツが監督した移民労働者を描いた映画。撮影は「狂熱のツィスト」のゴードン・エイヴィル、音楽はポール・ソーテルとバート・シェフター。出演者は「金魚鉢の恋」のドロレス・フェイス、ディーン・フレデリックス、キャスリーン・フリーマンなど。製作はオーブリー・シェンク。

ストーリー

カリフォルニア州のサン葡萄園へ向かう集団労働者の一群が街道を点々と列をなして行った。サン葡萄園のサム・ラロードは、この農場を苦労して築き上げただけに粗野ではあるが不屈の精神を持っていた。息子のトム・ラドローは、父とは反対に神経質で物静かな青年だった。農園の監督を任されている支配人のフイッティ(ディーン・フレデリック)は、堂々たる体躾の冷酷な男だった。ある日、父と孤児ジュリーの間に何か情事があると誤解したトムは、家を出ようと決心した。が、父の「お前がいなくなったら、この農園はフイッティのものになってしまう」という言葉に、気の弱いトムの決心は挫けていた。お互いに愛情を悟ったトムとジュリーは急速に近づいていった。一方、労働者たちはまるで牛馬のごとくフイッティに酷使されていた。そんな中の1人、美人のローズ(ドロレス・フェイス)はフィッティから妻にするからと言われ簡単に彼の情婦になってしまった。ある晩、度重なるフイッティの仕打ちに怒った女たちの訴願書を持ったマッジがラドロの所へ行く途中、フイッティに体を奪われそうになった。が、マッジが二階から転落したため、驚いたフィッティは逃げ出していた。重傷を負ったマッジはすべてを女たちに告げると息を引きとった。怒った女たちは、各々手に農具などを持ってフイッティの小屋に押しかけ、フイッティをとりかこんだ。やがて、とりかこんだ女たちの中からフイッティの苦悶の声が起こった。そして、フイッティの死体を残して小屋を出ていった女たちの後には、情婦ローズが呆然とたたずんでいるだけだった。

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作品データ

原題
Wild Harvest
製作年
1961年
製作国
アメリカ
配給
新外映画
初公開日
1961年
製作会社
サットン・ピクチュア映画


[c]キネマ旬報社