ハリソン・フォード
Linus Larrabee
オードリー・ヘップバーン主演、ビリー・ワイルダー監督の名作「麗しのサブリナ」(54)を現代的にアレンジして再映画化したロマンティックなラヴストーリー。監督は「ザ・ファーム 法律事務所」のシドニー・ポラックで、製作も同作のスコット・ルーディンとポラックの共同。サム・テイラーの戯曲を基にした前作の脚本をベースに、バーバラ・ベネデクと「ザ・ファーム」のデイヴィッド・レイフィールが脚色。ロングアイランドの町並みからパリの街頭までロケーションが効果的な撮影は、フェデリコ・フェリーニやルキノ・ヴィスコンティ監督らのコンビで知られる名匠ジュゼッペ・ロトゥンノ、音楽は「シンドラーのリスト」の巨匠ジョン・ウィリアムス(2)、美術はブライアン・モリスが担当。主演は「レジェンド・オブ・フォール 果てしなき想い」のジュリア・オーモンド、「今そこにある危機」のハリソン・フォード、NBCテレビの人気トーク番組のホストを務め、本作が初の映画出演となるグレッグ・キニア。「カイロの紫のバラ」のジョン・ウッド、「冷たい夜は死の匂い」のアンジー・ディッキンソン、「ランボー」シリーズのリチャード・クレンナ、「日曜日が待ち遠しい!」のファニー・アルダンらベテラン勢が脇を固めている。
N.Y.郊外の大富豪ララビー家のお抱え運転手の娘サブリナ(ジュリア・オーモンド)は、次男デイヴィッド(グレッグ・キニア)に恋をしていた。そんな娘の思いを断ち切らせ、もっと広い世界に目を向けさせようと、父フェアチャイルド(ジョン・ウッド)は彼女をパリに送る。「ヴォーグ」誌で働くサブリナは見違えるばかりの美しいレディとなって帰国。初めは誰だか分からなかったデイヴィッドも彼女に夢中になり、サブリナは恋の予感に期待で胸を震わす。しかし、デイヴィッドはタイソン・エレクトニクス社の一人娘エリザベス(ローレン・ホリー)と婚約していた。婚約の背後には、タイソン社との企業合併を計ろうとする仕事ひと筋の堅物の兄ライナス(ハリソン・フォード)のあと押しがあった。ライナスは結婚も合併話もまとめようと弟を説き伏せようとする。デイヴィッドがお尻にグラスのかけらが刺さってケガをし、ライナスはサブリナとうまく話をつけようとするが、なかなか切り出せない。彼は予定を全て変更し、ケープゴットにある高級避暑地の別荘に彼女を招待する。現地でロマンティックな一夜を過ごし、翌日はマンハッタンで楽しい食事をした。サブリナは今まで考えていたのとは全く違うライナスを発見し、彼に惹かれていく。ライナスは仕事に追われる日常を脱出してパリに行こうと誘った。喜ぶサブリナを見た彼は全て嘘だと告白、傷ついた彼女は一人でパリに行くことを決心した。ライナスは合併話を破談にしてもデイウィッドにサブリナと一緒にパリに行くよう説得し、弁護士を交えてタイソンと緊急会議を開く。当日、エリザベスを伴ったライアンが現れ、ライナスに「自分の気持ちに正直になって、早く彼女を追いかけろ」とハッパをかけた。初めてサブリナが自分にとって大切な人だと気づいたライナスはコンコルドでひと足先にパリに着き、サブリナに初めて愛を告白。二人はセーヌ川の畔で抱き合った。
Linus Larrabee
Sabrina Fairchild
David Larrabee
Maude Larrabee
Thomas Fairchild
監督、製作
脚本
脚本、原作戯曲
脚本
製作
製作総指揮
製作総指揮
撮影
音楽、歌
美術
編集
衣装デザイン
歌
脚色
脚色
字幕
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