カルメンという名の女:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
カルメンという名の女
カルメンという名の女
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カルメンという名の女

1984年6月23日公開、85分
R15+
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銀行強盗一味のカルメンが、誘拐計画を映画の撮影にかこつけて実行する姿を、憲兵隊員ジョセフとの恋をからませて描く。プロスペル・メリメの短篇小説『カルメン』を基にアンヌ・マリー・ミエヴィルが脚色。製作はアラン・サルド、監督は「パッション(198)」のジャン・リュック・ゴダール、撮影は「パッション(1982)」のラウール・クタール。べートーヴェン弦楽四重奏曲No.9などのクラシック曲を使用。編集はシュザンヌ・ラング・ヴィラール、衣裳はルネ・ルナールが担当。出演はマルーシュカ・デートメルス、ジャック・ボナフェ、ミリアム・ルーセル、ジャン・リュック・ゴダールなど。

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ストーリー

パリのとある精神病院の一室。元映画監督のジャン・リュック・ゴダール氏(本人)は、すでに異常なしと診断されているが、病院を出たがらない。そこに姪のカルメン(マルーシュカ・デートメルス)が見舞いにやって来た。実は、仲間たちと映画を撮るので空家になっているジャン伯父さんの海辺のアパートを撮影現場に使わせて欲しいという頼み事が目的だった。弦楽四重奏団の一員クレール(ミリアム・ルーセル)は、兄の友人ジョセフ(ジャック・ボナフェ)という憲兵隊員に惹かれていた。そのジョセフが警備している銀行に、強盗一味が押し入った。カルメンとその仲間だ。犯行の後にジャン伯父さんの空家に逃げこむというのが彼らの計画だった。お互いに銃を携えてカルメンとジョセフが向かい合った。二人は揉み合ううちに心が通じ合い、恋に陥ってしまった。ジョセフはカルメンに伴ってパリを脱出、ジャン伯父さんのアパートに向かった。翌朝、そのアパートで二人は愛を交わした。しかし、ジョセフは追って来た警察に捕まり、パリで裁判にかけられてしまう。クレールの父のおかげで保釈されたジョセフは、カルメンのいるインター・コンチネンタル・ホテルに行くが、カルメンの愛は、すっかりさめていた。一味のボスのフレッド(クリストフ・オダン)も、ジョセフが仲間に加わることに反対だ。次の計画は、映画撮影をするという口実で、某実業家か、その娘を誘拐するというものだ。計画実行の時がきた。撮影現場となるホテルのサロンでは、クレールら四重奏団が演奏している。そこへ出演を承諾していたゴダール氏が登場。カルメンは、目的とする実業家のテーブルヘ向かう。彼女を追ってジョセフもサロンへ。ゴダール氏が突如撮影を投げ出す。一人の気違い女が登場。実業家の娘を人質に逃げようとするカルメンにジョセフが追いすがる。警官の発する銃弾。倒れるカルメン、ボーイに尋ねる。「あれは何と呼ぶの?」「それは暁と呼ぶ」……。

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作品データ

原題
Prenom Carmen
映倫区分
R15+
製作年
1983年
製作国
フランス
配給
フランス映画社
初公開日
1984年6月23日
上映時間
85分
製作会社
サラ・フィルム=JLG・フィルム=アンテンヌ2


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