Tommy トミー:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
Tommy トミー
Tommy トミー
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Tommy トミー

1976年4月24日公開、111分
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ロック・オペラ「トミー」の映画化作品。製作はロバート・スティグウッドとケン・ラッセル、監督・脚本は「ボーイフレンド」のケン・ラッセル、撮影はディック・ブッシュとロニー・テイラー、音楽監督はピート・タウンゼンド、衣裳はシャーリー・ラッセルが各々担当。出演はロジャー・ダルトリー、アン・マーグレット、オリヴァー・リード、エルトン・ジョン、エリック・クラプトン、ティナ・ターナー、ジャック・ニコルソンなど。2019年8月30日よりHDリマスター版が公開(配給:ツイン)。

ストーリー

第二次大戦が終結しようとしていた頃、トミー(B・ウィンチ)は生まれた。父ウォーカー大佐・(ロバート・パウエル)は戦死し、母親のノラ(アン・マーグレット)はやがてフランク(オリヴァー・リード)と愛し合うようになり再婚した。三人は結構仲よく暮し始めた。ある晩、事件が起きた。戦死したと思っていたウォーカー大佐が奇跡的に助かり家に帰って来たのだ。フランクは重いランプのスタンドで力いっぱいウォーカーの頭をぶん殴り即死させた。彼はそれを目撃していたトミーに“お前は何も見なかったんだ、何もきかなかったんだ”といった。その日からトミーは耳も聞こえない口もきけない少年になった。“ぼくにさわって、ぼくを見てて、ぼくを感じて、ぼくを治して!”可哀そうなトミーの頭の中のその叫びを誰も聞くことはできない。トミー(R・ダルトリー)は青年になった。ノラやフランクは何とかトミーを治そうと、霊験あらたかな教祖やセクシーな麻薬の女王(ティナ・ターナー)に拝謁させるが、トミーは治らない。そのかわりサディストのいとこや男色家のアーニーおじさん(キース・ムーン)が母親のいない間にさんざんトミーをもて遊んだが、彼は何も感じない。ただトミーは居間の鏡にうつっている自分の姿だけは見ることができた。あるときトミーは鏡の中の自分が逃げようとするのを見て後を追った。いつの間にか廃車の捨て場にきたトミーは、そこで捨てられていたピンボールの台を本能的にたたき始めた。トミーの才能が花開き、その台はたちまち五彩の色に輝いた。トミーはピンボールのチャンピオン(エルトン・ジョン)を打ち負かし、世界の花形選手となった。彼は大富豪になり、ノラもフランクもその金で大邸宅に住み、ぜいたくざんまいの生活を送るようになった。だがトミーは世界最高の専門医(ジャック・ニコルソン)にかかったが、やはり無駄だった。ある日、ノラは豪華な居間に立つ鏡の中の我が子をみつめた。絶望がノラを襲い彼女はトミーを鏡の方へつきとばした。すると鏡が破裂し、津波が鏡の中から噴き出し、二人をのみ込んだ。--こうしてトミーの耳と眼は再び戻ってきた。そこに十五年以上の歳月が経っていた。この奇跡で、トミーは自分こそ救世主だと悟った。何千という信者の列がトミーの家をとりまくようになったのはそれから間もなく後のことだった。信者は世界中にひろがリ、ノラとフランクは救世主トミーを利用して巨万の富を信者から吸い上げた。信者たちは眼かくしをし、耳に栓をつめ、口にコルクをくわえてピンボールをはじいた。そうすることによってトミーの到達した心の内面の世界へ近づこうとする。しかしあまりにも抑圧されすぎた信者たちはとうとう爆発してしまった。彼らはピンボールの台をたたき壊し、猛り狂って暴れだした。ノラとフランクは暴徒と化した信者たちに惨殺された。生き残ったトミーは再び孤独になった。しかし、今やトミーは自由だった。彼は新しく生まれ変わったような力強さと希望が身体の中から湧き上がってくるのを感じていた。

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作品データ

原題
Tommy
製作年
1975年
製作国
イギリス
配給
東宝東和
初公開日
1976年4月24日
上映時間
111分
製作会社
ロバート・スティグウッド=ケン・ラッセル・プロ


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