アラン・アーキン
Sigmund Freud
極度の麻薬中毒に陥っているシャーロック・ホームズが、フロイドの力をかりて事件を解決する後日談的ストーリー。製作総指揮はアレックス・ウイニッキー、アーレン・セラーズ、製作・監督は「シーラ号の謎」のハーバート・ロス、脚本・原作（立風書房刊）はニコラス・メイヤー、撮影はオズワルド・モリス、音楽はジョン・アディソンが各々担当。出演はアラン・アーキン、ヴァネッサ・レッドグレイヴ、ロバート・デュヴァル、ニコル・ウィリアムソン、ローレンス・オリヴィエなど。（イギリス）
ストーリー
1891年春。ワトソン（ロバート・デュヴァル）は、ベーカー街にホームズ（ニコル・ウィリアムソン）を訪れた。なぜならばホームズが、コカイン中毒となり、モリアーティを倒せと、熱にうなされていたからだ。かたわらにはコカインを7％の溶液に薄める注射器が。ホームズに追い出されたワトソンを家で待っていたのは、モリアーティ教授（ローレンス・オリヴィエ）だった。教授は、ホームズから意味のない迫害をうけていると、ワトソンに訴えるが、昔、ホームズの家庭教師を教授がしていた話になると、口をつぐんでしまう。過去の何かが今、ホームズを苦しめていると考えたワトソンは、最近注目の心理学者フロイド（アラン・アーキン）に彼を頼もうと、妻やホームズの兄の助けをかりて、ホームズをウィーンへ連れ出した。こうして治療は数日に渡って続いたものの、以前のホームズには戻れないとワトソンは思った。ある日、フロイドの患者ローラ（ヴァネッサ・レッドグレイヴ）が、再び麻薬で自殺を計ったという連絡。なんとか病院にかつぎ込まれた彼女は、保護者と名乗るラインスドルフ（ジェレミー・ケンプ）に連れ去られた。さてホームズの出番だ。推理は冴え、ラインスドルフが多額の借金を帳消しにするため、ローラを誘拐したものと判明。かくて、ホームズの勇猛ぶりに、犯人はつかまった。事件は一段落し、ホームズの中毒原因を、というワトソンにフロイドは謎を解き明かした。彼の幼少の頃、母がモリアーティと密通し、それを知った父が母を殺したからだ。数日後、ロンドンへ戻る船の中に全快したホームズの姿があった。
キャスト
ヴァネッサ・レッドグレイヴ
Lola Deveraux
ロバート・デュヴァル
Dr. Watson
ニコル・ウィリアムソン
Sherlock Holmes
ローレンス・オリヴィエ
Professor Moriarty
ジョエル・グレイ
Lowenstein
サマンサ・エッガー
Mary Watson
ジェレミー・ケンプ
Baron Von Leinsdorf
チャールズ・グレイ
Mycroft Holmes
Georgia Brown
Mrs. Freud
レジーヌ
Madame
アンナ・クェイル
Freda
スタッフ
監督、製作
ハーバート・ロス
脚本、原作
ニコラス・メイヤー
製作総指揮
アレックス・ウイニッキー
製作総指揮
アーレン・セラーズ
撮影
オズワルド・モリス
音楽
ジョン・アディソン
美術
ケン・アダム
字幕監修
高瀬鎮夫
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
- 原題
- The Seven-Per-Cent Solution
- 製作年
- 1976年
- 製作国
- アメリカ
- 配給
- CIC
- 初公開日
- 1977年4月16日
- 製作会社
- セラーズ＝ウィニッキー・プロ
- ジャンル
- サスペンス・ミステリー
[c]キネマ旬報社
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