暗殺のオペラ:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS
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暗殺のオペラ
暗殺のオペラ

暗殺のオペラ

1979年8月4日公開,99分
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ムッソリーニ暗殺事件が未遂に終った1936年から20数年後の60年代を舞台に、父の死の謎をさぐるためにある町を訪れた若者が、そこで意外な事実を知るまでを描く。製作はジョヴァンニ・ベルトルッチ、監督は「ラストタンゴ・イン・パリ」のベルナルド・ベルトルッチ。ホルヘ・ルイス・ボルヘスの原作「裏切りと英雄のテーマ」を基にベルトルッチとマリル・パロリーニとエドゥアルド・デ・グレゴリオが脚色。撮影はヴィットリオ・ストラーロとフランコ・ディ・ジャコモ。ジュゼッペ・ヴェルディ、シェーンベルク、ミーナの曲をジョルジョ・ペローニが録音。編集はロベルト・ペルピニャーニ、美術はマリア・パオラ・マイノが各々担当。出演はジュリオ・ブロージ、アリダ・ヴァリ、ティノ・スコッティ、ピッポ・カンパニーニ、フランコ・ジョヴァネッリ、アレン・ミジェットなど。2018年7月21日よりデジタル・リマスター版が公開(配給:コピアポア・フィルム)。

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ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

北イタリアのエミリア地方の小さな町タラの駅に、ある日、一人の若い男が汽車から降り立った。男の名はアトス・マニャーニ(ジュリオ・ブロージ)。20数年前、ムッソリーニ政権下のこの地で、彼の父アトス・マニャーニはファシズムと闘って命を落とし、英雄として町には記念碑まで建てられていた。父の名をそのまま受けついだアトスは、父とは生き写しで、彼を見た町の人々は驚きと興奮を示した。アトスを町に呼んだのは父のかつての愛人ドライファ(アリダ・ヴァリ)で、父アトスの死には不可解な話しがあまりに多く残されたままなので、その真相を息子である彼につきとめて欲しいというものだった。抵抗運動の闘士であった父アトスは、1936年6月15日の夜、ジュゼッペ・ヴェルディのオペラ「リゴレット」が上演されている時、2階のボックスで何者かの銃によって暗殺された。死体からは1通の封の切られていない匿名の手紙が発見され、それには、アトスが劇場に入れば命はないぞというファシストによる脅迫文が書かれてあった。この芝居がかった暗殺の内幕をドライファから聞かされた息子アトスは、はじめは信じようとはしなかったが、夜、理由もなく馬小屋に閉じこめられたり、朝、突然見知らぬ男に襲われたりするうちに、何者かが、彼をタラの町から追い出そうとしていることを感じた。そのことを告げに、再びドライファのもとを訪れた彼は、ドライファから、父の最大の敵であったという大地主のところへ行くように、そして、反ファシズムの抵抗運動の生き残りの3人、映画館主のコスタ(ティノ・スコッティ)、教師ラゾーリ(フランコ・ジョヴァネッリ)、ガイバッツィ(ピッポ・カンパニーニ)が何かを知っているだろうということを聞く。こうして、アトスの追求がはじまった。3人の話によれば、タラの町に劇場ができた時に、その落成式にムッソリーニが列席するという情報をつかんだアトスを中心とした4人グループが、ムッソリーニを暗殺するという計画をたてた。しかし、その直前に何者かがその計画を密告したため、ムッソリーニはタラにはやってこなかった。暗殺計画はこうして失敗し、逆に、オペラを上演中の劇場で父アトスが暗殺された。若いアトスは、それがファシストどもの政治的報復行為に違いないと考えた。しかし、あまりの偶然の一致の多さに何かひっかかるものを感じた彼はさらに追求を続けた。ムッソリーニ暗殺を密告したのは誰か?その計画を知っていたのは父をはじめとする4人だけのはずだ。再び3人のもとを訪れたアトスはそこでついに真実を知って愕然となった。暗殺計画を密告したのは父アトスであり、裏切った彼の処刑をファシストの卑劣な手による暗殺とみせかけ、民衆の心にファシズムへの憎悪をかきたてるために劇的な状況を演出することになった。そして、なんとその演出プランを立てたのがアトス自身であったのだった。すべて、ファシズムへの憎しみを民衆の心に刻みつけるための演出……。息子アトスは、真実を町の人々にぶちまけたい衝動にかられた。しかし、その日6月15日に父アトスをしのぶために集まってきた人々は、20数年間すべての事実を知って生きてきた人たちであった。彼は町を去るため駅に向かった。しかし、まるでこの20数年間一度も汽車が走ったことがないように、線路は草でおおわれ、汽車の姿はどこにもなかった。

作品データ

原題
STRATEGIA DEL RAGNO
製作年
1971年
製作国
イタリア
配給
フランス映画社
上映時間
99分
製作会社
ライ=レッド・フィルム

[c]キネマ旬報社

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