愛と宿命の泉:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
愛と宿命の泉
愛と宿命の泉
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愛と宿命の泉

1988年4月23日公開、225分
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1920年代のフランスのプロヴァンス地方の農村を舞台に、泉をめぐり二代にわたって展開する愛憎劇。製作はピエール・グルンステイン。マルセル・パニョルの原作を基に「チャオ・パンタン」のクロード・ベリが監督・脚本。共同脚色はジェラール・ブラッシュ、撮影はブルーノ・ニュイッテン、音楽はジャン・クロード・プティが担当。出演は第1部はイヴ・モンタン、ジェラール・ドパルデュー、2部はエマニュエル・ベアール、ダニエル・オートゥイユほか。

ストーリー

〔Part1〕〈フロレット家のジャン〉1920年代のフランス、プロヴァンス地方。マルセイユに近い町レ・バティード・ブランシュ。兵役を終えて帰って来たウゴラン・スベラン(ダニエル・オートゥイユ)は、伯父のセザール(イヴ・モンタン)の家の近所に住居を定め、念願のカーネーション作りを始めた。“パペ”と呼ばれ、土地の権力者であるスベランは、結婚もせずに独りで暮らしているが、たった一人の後継者である甥のウゴランへの協力には全力を傾けた。カーネーション作りに必要な水は、隣接したカモワン家の土地にある泉が最適だった。その土地の後継者であるマリウス(マルセル・シャンペル)に、その土地を売ってもらおうとパペとウゴランが相談をもちかけたところ、マリウスは頑固に拒絶し、勢いあまったパペは、カッとなって彼を殴り殺してしまった。問題の土地は、しかし、マリウスの妹フロレットの息子ジャン(ジェラール・ドパルデュー)が継ぐことになり、彼は妻のエーメ(エリザベス・ドパルデュー)と娘のマノン(エルネスティーヌ・マズローナ)を伴って、やって来た。カモワンの土地の泉はパペによって隠され、新しい方式の農業を始めたジャンには知られぬままにいた。元収税吏のジャンは農業を本で学び、そんな彼に協力する村の人はいなかった。ジャンはフロレット家とは縁がないと、パペが村人にふれ回っていたからだ。ウゴランに裏心があると知らないジャンは、世話をやいてくれる彼を良き友と信じ、顔が醜いというだけでウゴランを嫌うマノンとエーメを戒めた。一年目は豊作となり、収穫を喜び合うジャン一家であったが、次の夏は雨が降らず、苛酷な干魃に襲われた。ジャンは荒れ、井戸を探し求めた彼は、硬い岩盤を爆破しようとダイナマイトをしかけて、岩盤の破片を身に受け命を落としてしまう。ジャンの葬儀の後、悲しみに沈むエーメとマノン。マノンは、ふと木かげから、パペとウゴランが隠してあった泉のセメントをとりのぞき、喜び抱き合っているのを見てしまった。マノンの目に涙が溢れるのだった。 〔Part2〕〈泉のマノン〉それから10年。策謀で土地を手に入れたパペとウゴランは、カーネーション栽培で豊かに暮らしていた。一方、エーメは再びオペラ歌手となり、美しく成長したマノンは、寡婦のパティスティーナ(マルガリータ・ロサーノ)と共に農村に残り、丘で羊の群れを追いながら暮らしていた。ある日、いつものように森の中で水浴していたマノンをウゴランが目撃し、彼女の美しさに目を見張った。同じ頃、マノンは鉱物のサンプルを集めているハンサムな青年、学校の教師であるベルナール(イッポリート・ジラルドー)が忘れていったアーミー・ナイフを拾いそれが縁で二人は知り合った。ウゴランのマノンに対する愛が燃え、いつしかマノンとベルナールの仲を嫉妬するようになる。羊を追いながら、マノンは村の男たちが、ジャンの泉にまつわる話の真相を話しているのをきいてしまい、ショックを受ける。ウゴランとパペへの復讐に燃える彼女は、町の水源である洞窟を偶然見つけ、それを塞いでしまう。泉は涸れ、ウゴランは苦しんだ。町の人々も困り、雨ごいが始まる。そんなころ、10年前の事実を目撃したエリアシン(ディディエ・パン)がすべてを告白し、パペとウゴランがせめられる。ウゴランは自殺し、マノンとベルナールは結婚する。その結婚式の日、パペはかつてのフロレットの親友デルフィーヌ(イヴォンヌ・ガミー)から、ジャンの実の父がパペであることを聞くのだった。

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作品データ

原題
Jean de Florette, Manon de Source
製作年
1986年
製作国
フランス
配給
松竹富士
初公開日
1988年4月23日
上映時間
225分
製作会社
文化省=アンテンヌ2=DD・プロ=AMLF=ライTV


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