悪霊(1987):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
悪霊(1987)
悪霊(1987)
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悪霊(1987)

1989年3月18日公開
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ドストエフスキーの原作を基に、情熱と暴力によってひとつの答えを捜し求める若者たちの幻想と狂気、荒廃を描く。監督は「愛の記録」のアンジェイ・ワイダ、脚本は「蒼い衝動」のジャン・クロード・カリエール、撮影は、ヴィトルド・アダメク、音楽はジグムント・コニエチヌイが担当。出演はイェジー・ラジヴィオヴィッチ、ランベール・ウィルソン、ジャン・フィリップ・エコフェイほか。

ストーリー

時は一八七〇年頃、社会の変革を夢み、至るところで古い骨組みが揺らぎつつあるロシアのある地方の町。この町のスチェパン教授(オマー・シャリフ)の教えをうける若き過激派たちは、町の裕福な陸軍中将夫の一人息子スタヴローギン(ランベール・ウィルソン)を救世主とする教授の息子ピョートル(ジャン・フィリップ・エコフェイ)を中心に政治結社を組織するが、その中の一人シャートフ(イェジー・ラジヴィオヴィッチ)は組織から離れる決心をしていた。不穏な空気の中、組織の若者たちは公然と町の有力者に近づき懐柔を画策し始め、そして集会を組織し労働者を煽動した。しかし長い間服従に慣らされていた彼らは、一喝する知事の一言にうなだれむち打ちの刑に処されるが、すでに知事夫人の懐柔に成功していたピョートルは、その中に加わっていたシャートフの釈放を要請する。彼はシャートフを、労働者を売った密告者に仕立てあげようとしていたのだ。そしてピョートルは、自殺志願者のキリーロフ(ローラン・マレ)を訪ね、彼をシャートフ殺害の犯人にしようと企てるのだった。その頃、スタヴローギンの子供を身ごもっていたシャートフの妻マリア(イザベル・ユペール)がヨーロッパから帰国し、妻を愛するシャートフは親子三人の新しい生活を夢みる。そんな彼を組織の仲間が呼び出し、自由にしてやるとの誘いに応じたシャートフは、ピョートルを中心とした仲間の手で殺害され、雪深く埋められる。そして革命の混乱の中、ロシアを脱出するスチェパン教授は川を流れる小舟の中で静かに息を引きとるのだった。

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作品データ

原題
Les Possedes
製作年
1987年
製作国
フランス
配給
ヘラルド・エース=日本ヘラルド映画
初公開日
1989年3月18日
製作会社
ゴーモン・フィルムズ・AZ=マルガレット・メネゴス=フィルム・デュ・ロザンジュ


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