紅いコーリャン:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
紅いコーリャン
紅いコーリャン
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紅いコーリャン

1989年1月27日公開、91分
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20年代末の中国山東省を舞台に、貧しく厳しい状況の中で生きる人々の、恋と欲望と闘いを描く。監督は本作がデビューとなる張藝謀、莫言の原作『紅高梁』『高梁酒』を基に、脚本は陳剣雨が担当。出演は鞏俐、姜文ほか。

ストーリー

20年代末、中国の山東省。18才になる九児(鞏俐)は、親子ほど年が離れていてハンセン病を煩う造り酒屋の李大頭のもとに嫁ぐことになった。その嫁入りの道中、彼女の御輿は覆面の強盗に襲われる。そして強盗が九児をさらおうとした時、彼を殺し九児を助けたのは御輿かつぎの余占鰲(姜文)であった。当時の慣習で、結婚式の3日後に父親(銭明)に連れられ実家に戻る九児が、強盗に襲われたあのコーリャン畑に差しかかった時、彼女は再び強盗に襲われ、畑の奥深く連れ去られるが今度の男は余だった。九児も彼に淡い慕情を抱いていたこともあり、二人はコーリャン畑で愛を交わした。九児が嫁ぎ先に戻ると、李は行方不明になっており、やがて未亡人として彼女が酒屋を継ぐことになる。番頭の羅漢(勝汝駿)の協力を得て、商売も順調に繁栄していたある日、一帯に名の通った匪賊、秀三炮(計春華)の一団が酒造場を襲い、九児は誘拐される。身代金と引き換えに、彼女は無事戻ってくるが、その九児の姿に激怒した余は、秀の喉もとに包丁をつきつけ許しを乞わせる。しかし彼が家に戻るや、九児が使用人たちとなごやかに酒をくみ交わしている姿に、余は腹立たしさを覚え、コーリャン酒の甕の中に放尿した。ところがその甕の酒が美酒に変化し、九児はこの酒を十八里紅と名付ける。その夜羅漢は村から姿を消した。コーリャン畑で九児が身篭もった豆官(劉継)も9才になった。やがてこの地にも日本軍がやってきて、畑をつぶして道路を建設するため村の人々を強制労働させる。日本軍は人々へのみせしめに、抗日運動家となった羅漢を吊るし、村の肉屋に彼の生皮を剥すよう命じる。そして彼は恐怖の色もみせず日本軍を罵倒する言葉を吐き、絶命した。その夜九児は男たちに十八里紅をふるまい、彼らは日本軍への抵抗を誓う。ところが彼らが待ち伏せている所に日本軍はなかなか現われず、九児は食事を持ってコーリャン畑へと向う。その時日本軍が現れ、彼女は撃ち殺される。余と男たちは怒りの声をあげながら日本軍に襲いかかり爆薬を爆発させ、一面は血の海と化した。たった二人生き残った余と豆官は灼熱の太陽のもと、血に染まったコーリャン畑に立ちつくすのだった。

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作品データ

原題
紅高梁
製作年
1987年
製作国
中国
配給
ユーロスペース=東光徳間
初公開日
1989年1月27日
上映時間
91分
製作会社
西安映画製作所


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