ロザリオの悲しみ:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
ロザリオの悲しみ
ロザリオの悲しみ
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ロザリオの悲しみ

1970年10月31日公開、サスペンス・ミステリー
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殺人犯によって聖なる肉体を汚された尼僧の、数奇な運命を描いた実話映画。製作は「夜は盗みのために」のシルヴィオ・クレメンテッリ、監督はルキノ・ビスコンティの甥であるエリプランド・ビスコンティ。マリオ・マッツッケッリの原作を監督のビスコンティとジャムピエロ・ボーナが共同脚色。撮影は「エスカレーション」のルイジ・クヴェイレル、音楽は「シシリアン」のエンニオ・モリコーネがそれぞれ担当。出演は「0の決死圏」のアン・ヘイウッド、「グラン・プリ」のアントニオ・サバト、「サンタ・ビットリアの秘密」のハーディ・クリューガー、新人カルラ・グラヴィーナ、「狂った蜜蜂」のティーノ・カラーロ、「女性上位時代」のルイジ・ピスティリなど。

ストーリー

十七世紀初頭、スペインの片田舎モンザ。ここである日、政府の重税政策を執行する役人が殺された。殺人者のジァムパオロ・オジオ(A・サバト)は、すぐさま救いの手を友人のアリゴニー神父(H・クリューガー)に求め、彼のはからいで、司教代理職のシスター・バージニア(A・ヘイウッド)に助けられた。一方、以前からバージニアに道ならぬ想いを寄せていたアリゴニーは、聖党の使者フェンテス伯爵(L・ピステルリ)の来訪を機に、浮気者で評判の悪いオジオを利用して、彼女に一矢報い上うと企てた。アリゴニーにけしかけられたオジオは、二人の尼僧の手引きで、バージニアを襲った。必死に抵抗した彼女も、いつしか性の歓びに傾斜して行くのだった。そして、一度はオジオを殺人罪で密告しながらも、オジオへの思慕の念やまず、数カ月後、人に頼んで彼を脱獄させた。再会の喜びと激しい抱擁の中で、二人はお互いの愛を確認し合った。それから、僧院の中での、二人の背徳の生活が続いた。しかし、二人の仲をねたむ僧院の肋修女カテリーナを、オジオが殺害したことから、ミラノの検査官の耳にバージニアたちの背教行為が知れ、彼女はミラノに送られてしまった。その後、一緒に逃亡した、二人の尼僧を殺害したオジオは、バージニア救助のため友人を訪ねた。しかし、フェンテスの悪知恵に計られ、ミラノに向う途中、殺されてしまった。そして、その頃、バージニアは僧職法による、裁きの庭に立たされていた。厳しい尼僧という職責と、一人の女であるということの背反。その苦しみに耐えて来た彼女は、いま、無情に読みあげられる実刑の申し渡たしを、あきらめにも似た精神状態で聞いていた。そこには、同じような罪で問われるであろうアリゴニー神父も同席していた。それから間もなくバージニアは神の名のもとに、真闇の土牢の中に閉じ込められてしまった。

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作品データ

原題
The Lady of Monza
製作年
1969年
製作国
イタリア
配給
松竹映配
初公開日
1970年10月31日
製作会社
クレシ・チネマトグラフィカ
ジャンル
サスペンス・ミステリー


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