もういちど愛して:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
もういちど愛して
もういちど愛して
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もういちど愛して

1972年4月15日公開、85分
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事故で死んだ妻への未練を絶つために神のしもべとなったオルガン奏者と、嫉妬深い夫を気づかうあまり事故死にみせかけて姿を消した妻の奇妙な愛情物語。製作はアラン・ドロン、監督は「ボルサリーノ」のジャック・ドレー、撮影はジャン・ジャック・タルベス、パスカル・ジャルダンのシナリオをジャック・ドレーとジャルダン自身が脚色した。音楽は「雨のパスポート」のクロード・ボランが各々担当。出演は、一九六八年にかけてフランス映画界、政界を揺さぶった“マルコビッチ事件”のさなかに離婚を発表したアラン・ドロンとナタリー・ドロン、「影の軍隊」のポール・ムーリッス、ジュリアン・ギオマール、ポール・ブレボワなど。

ストーリー

ブルターニュ地方の貧しい教区--。そこが、神へオルガンの調べをささげるシモン・メディユ神父(A・ドロン)の受け持ち区域だ。いつものように風の強い日。人里離れた寂しい丘の上にある彼の教会に、一台のベンツが止まって男が降りてきた。フランシスコ(J・ギオマール)と名乗るその男は、私はあなたの妻の夫、と衝撃の告白をして平隠に暮しているシモン神父を仰天させる。それもその筈神父の妻リタ(N・ドロン)は事故で死に、そのショックで彼は神父になったのだから……。だが、フランシスコの話は嘘ではなかった。シモンの前にその姿を現わしたリタは、彼にもういちど愛されたくてここまできたというのだ。シモンの心は妖しく揺れた。「もしあのまま暮していたら、あなたは嫉妬で私を殺していたわ。だから事故に見せかけて姿を消したの」。ニッコリほほ笑むリタにそういわれてみるとシモンの心はますます揺れた。彼は迷いに迷ったあげく司教(P・ムーリッス)に相談したが、らちがあかず、フランシスコが経営する町の酒場“老海賊”をのぞいてみることにした。肌も露わなドレスを着て、船員たちに媚を売っているリタの姿を見たシモンは、リタを怒鳴りつけ、用心棒のミッキー(A・ボレ)と乱闘を演じてしまう。それからというものシモンは、仕事が手につかず、リタのことで頭がいっぱいになってしまった。“免罪大祭”の日、嵐のようにけたたましいオルガンの調べが満員の信者を集めた小さな教会の中に響き渡った。一度神父になったものがこれを取り消す、となれば、手続きのわずらわしさたるや大変なものだが、司教のイキなはからいもあってやっとローマ法王からの許しがとれた。シモンが“老海賊”へ飛び込んだら、そこには新聞記者がワンサとつめかけていたが、リタの姿が見えない。フランシスコがいうには、彼女は、シモンの心を乱してしまって申し訳ないという理由でシャルトルーズの修道院に入ってしまったというのだ。“老海賊”で大あばれしたシモンは修道院へと向った。「リタ!帰っておいで!」いまはもうすっかり尼さんらしくなったリタはそのシモンの声を聞くと、いかめしい修道院を飛び出した。しっかりと手をつないで逃げ出すリタとシモン。彼らのあとを、ふたりの愛にあやかろうと、若い尼僧たちが追いかけた。

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作品データ

原題
Doucement Les Basses
製作年
1971年
製作国
フランス
配給
東和
初公開日
1972年4月15日
上映時間
85分
製作会社
アデル・プロ


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