美しき冒険旅行:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
美しき冒険旅行
美しき冒険旅行
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美しき冒険旅行

1972年7月15日公開、100分
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オーストラリアの原住民の間には男子が十六歳になると、着のみ着のままの姿で未開の地に送り込まれ、そこで一年間独力で暮らしていかなければならないという風習がある。その風習は“ウォーカバウト”(原題)と呼ばれている。未開の地に迷い込んだ白人姉弟と、ウォーカバウトを修業中の原住民の少年の心暖まる交流を描く。製作はサイ・リトビノフ、ジェームズ・ヴァンス・マーシャルの小説「ウォーカバウト」をエドワード・ボンドが脚色。監督・撮影はニコラス・ローグ、音楽はジョン・バリー、編集はアントニー・ギブス、アラン・パティロが各々担当。出演はジェニー・アガター、リュシアン・ジョン、デイヴィッド・ガルピリル、ジョン・マイロン、ピーター・カーバー、ジョン・イリングスワースなど。

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ストーリー

父(J・マイロン)に連れられて砂漠へ遊びにきていた十四歳の少女(J・アガター)と六歳の弟(L・ジョン)は、父が自殺したために、そこにとり残される。途方に暮れた少女は弟を連れて砂漠をさまよった。帰るすべを知らない二人は翌日も放浪の旅を続けるが、そのうちに食物も水もなくなってしまった。そんな時、大人の仲間入りするための旅を続けている原住民の少年(D・ガルピリル)と知りあい、水のある所へ案内してもらった。やがて姉弟と原住民の少年は、互いの言葉も分からぬままうちとけるようになり、仲よくなる。彼らは一緒に狩りをし、泳ぎ、色々な遊びをした。また数々の冒険も経験し、次第に小さな一つの家族を形作っていく。その後、三人は砂漠を越え、小さな空家にたどりついた。三人はその家に住むようになり、少年は食物を探すために外にでて、少女は家を守った。ある日突然、少年は少女の前で踊りだした。その踊りは次第に激しく熱をおびていく。それは、紛れもなく少年の少女に対する求愛の踊りだった。少年の踊りは夜中まで続いたが、少女は恐怖を覚えてその場を逃げ出してしまった。翌朝、少女は少年が首を吊って死んでいるのを発見した…。姉弟はその家を出て歩き続け、無事町にたどりついて、救助された。数年後、成長した少女は平凡な主婦として何不自由なく生活していた。しかし彼女の眼はうつろだった。彼女の脳裏には、原住民の少年と十四歳の自分とその弟が、文明の届かない未開の地で、何ものにも拘束されずに、自由に裸で泳いでいた日々の記憶が焼き付いて離れなかったのだ…。

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作品データ

原題
Walkabout
製作年
1971年
製作国
イギリス
配給
フォックス
初公開日
1972年7月15日
上映時間
100分
製作会社
サイ・リトビノフ・プロ


[c]キネマ旬報社