遥かなる国から来た男|MOVIE WALKER PRESS
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遥かなる国から来た男

1957年2月23日公開
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遥かなる遠い国からやって来た男が、幾多の幸福のプレゼントを残して、またいずこともなく遥かなる国へ帰ってゆく。「われら巴里ッ子」のマルセル・カルネ監督初の色彩(テクニカラー)、ユーモラス篇。ジャック・エマニュエルのオリジナル・ストーリーをカルネとエマニュエルと「たそがれの女心」のマルセル・アシャールが潤色、撮影を「幸福への招待」のフィリップ・アゴスティニが担当する。主演は「幸福への招待」のフランソワーズ・アルヌール、シャンソン歌手のジルベール・ベコー。二人をめぐってマドレーヌ・ルボウ、「悪の塔」のアンドレ・ガブリエロ、クロオド・ブラッスール、「居酒屋(1956)」の子役シャンタル・ゴッジとジャン・ピエール・ブレメエなど。

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

見渡す限りの銀世界。その中を通る山道を一人の男が急ぎ足に来る。ふと振返ると一台のキャデラックが近づいてくる。男は道端のトラックに隠れる。トラックは男をのせたままサン・パルフェの町へ。クリスマス・イヴで賑わう町に降りた男は、町の人々が自分を顔見知りのように扱うのに驚く。しかし街を歩くうちビヤホールを、ふと覗いてやっと理由が分る。そこのオーケストラのピアノを弾くジュリアン(ジルベール・ベコー)に生写しなのだ。ジュリアンは教会の合唱団を指揮するほどピアノはうまいが恋には全くの不器用者。思う給仕女マリネット(フランソワーズ・アルヌール)にも、彼女の窓にそっと花を置いてくるだけ。両親のないマリネットは二人の弟妹ミシェルとソフィを育てているが貧しくてクリスマスの贈物も買えない。その夜、小さい二人はサンタクロースに贈物を頼む手紙を書いた。姉に恋人のできることも願って。ところが二人の話を、ジュリアンそっくりの男ペルスヴァル(ジルベール・ベコー)が警官に追われて逃込んだ廃屋で聞いていた。一計を案じた彼は煙突を伝い二人のいる暖炉に降りた。二人は、灰で真白なペルスヴァルをサンタクロースと思い込む。そこでペルスヴァルは、僕はサンタクロースの部下で、ジュリアンの姿になってマリネットに幸福を与えるため天から来たのだと話す。こうして彼の活動は始り、まずマリネットにつきまとう愚連隊のローランを打ちのめし、マリネット姉弟に素晴らしいクリスマスの贈物をする。この相手をジュリアンとばかり思うマリネットはあの気の小さい男が、こんなに頼もしいとは、と愛情を寄せる。一方、それとは知らぬジュリアンはかねて好意を寄せる薬局主アドリエンヌ(マドレーヌ・ルボウ)の愛情も振切り、クリスマスのミサの行われる教会で、マリネットに思い切って愛を打明ける。ところがその帰り彼は未知らぬ男に捕まり、とある大邸宅に連込まれる。ペルスヴァルの伯父だという老人が現れるに及んで漸く人違いされたと分る。この老人ルドヴィクは、実は逃出した浪費癖の甥ペルスヴァルの行方を探していたのだ。やっと釈放されたジュリアンが町に戻る頃、当のペルスヴァルは、マリネットに心の中で別れを告げていた。彼もマリネットを愛するようになったが、彼女はジュリアンのものと諦めたのである。マリネットは君のものだというジュリアン宛の手紙を懐に彼は薬局の前まで来た。すると丁度アドリエンヌが現れ、彼女はジュリアンと思い喜び迎え遂に二人は一夜を過ごす。翌朝ジュリアンはマリネットに会いに行った。ところがジュリアンが薬局の女と一夜を過したと店の主人から聞いているマリネットは絶望の余り町を去る準備をしていた。しかし再びジュリアンを装って現われたペルスヴァルの温かい言葉に誤解もとけ、マリネットとジュリアンは結ばれた。ペルスヴァルは再び銀世界の山へと消えて行った。

作品データ

原題
Le Pays D'ou Je Viens
製作年
1956年
製作国
フランス
配給
東和

[c]キネマ旬報社

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