王様万歳:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
王様万歳
王様万歳
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王様万歳

1923年公開
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ジャッキー・クーガンがソル・レッサーのもとを離れメトロ社に移っての第1回作品で原作はアメリカの閨秀作家メアリー・ロバーツ・ラインハート(「白薔薇の君」などの原作を書いた人)の小説で、これをC・ガードナー・サリヴァンが映画劇的に書き直し、イヴ・アンセルが撮影台本を書いた。監督は「田園詩人」等を監督したヴィクター・シェルツィンゲルで、クーガンの相手役には「ロビン・フッド(1922)」「剣の輝き」等出演のアラン・ヘール、古いミンター映画の相手役であったアラン・フォレスト、「南海の情火」「キスメット(1920)」等出演のローズマリー・セビー、「臆病男」「闇黒部落」等出演のルース・レニック等が出演する。バルカンの仮想国を背景の物語である。

ストーリー

バルカンにあるラヴォニア国の老帝は世嗣の王子が暗殺されたのを悲しみ嘆いて重い病の床に伏していた。皇太子たる老帝の皇孫オットー王子は叔母君アナンシアタ太公夫人および夫人の娘ヘドウィック姫と共に国立オペラ劇場へ観覧におもむいた時、オットー王子は退屈の余り劇場を出て、かねて遊びに行きたいと望んでいたアメリカ人の経営する公園へ行き、ボビー・ソープという少年と友達になった。王城内においては侍従長メトリックが老帝にヘドウィック姫を燐国のカルニアの国王カールの妃として国の平和を計るようにと説きすすめた。カールを恋していた太公夫人お付きのオルガ伯爵夫人は、これを知って怒ったが、反逆者一味はこれを利用しオルガをしてオットー王子を誘拐させようとした。王子のお付き武官ニッキー中尉はヘドウィック姫とは恋仲であったが、姫が国の犠牲となって心にもない結婚をさせられる事は若い2人を悲しませた。カールは婚儀を挙げるために首府へ乗り込んできた。国を挙げての歓喜の最中に、オットー王子は再びボビーと遊ぶために公園へ急いだ。ところがボビーの家の地下室は反逆者の巣窟であったので、王子は彼等の手に捕えられた。しかし勇敢なるニッキー中尉は大奮闘の後に王子を助け出した。この騒ぎの最中に老帝の崩御が伝えられたが、ニッキーは王子を伴って急ぎ王城へ帰り、群りきた市民に王子がラヴォニアの新しき王である事を告げた。王様万歳の歓呼の声は市民の口から叫ばれる。幼き王はヘドウィック姫とニッキー中尉との結婚を許し、燐国のカール王を礼を厚くして送り帰した。ラヴォニアの天地、再び平和と幸福に包まれて行く。

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作品データ

原題
Long Live the King
製作年
1923年
製作国
アメリカ
配給
国際映画社
初公開日
1923年
製作会社
メトロ特作映画


[c]キネマ旬報社