やぶにらみの暴君:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
やぶにらみの暴君
やぶにらみの暴君
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やぶにらみの暴君

1955年3月8日公開、63分、アニメ/ファンタジー
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アンドレ・サリュとポール・グリモーの主宰するレ・ジェモオ社が製作したテクニカラー色彩の長篇漫画映画で、脚本は「天井桟敷の人々」のジャック・プレヴェールとポール・グリモーが共同執筆し、台詞をプレヴェールが受待った。監督はポール・グリモー以下のレ・ジェモオ社グループである。音楽は「浮気は巴里で」のジョゼフ・コスマ。台詞俳優として、「怪僧ラスプーチン」のピエール・ブラッスール、「わたしの罪ではない」のセルジュ・レジアニ、「汽車を見送る男」のアヌーク・エーメ、「悪魔が夜来る」のフェルナン・ルドウ、イヴ・ドニオ、ファビアン・ロリス、フェリックス・ウーダール等が出演している。この作品は一九五二年ヴェニス国際映画祭で審査員特別大賞を獲得した。

ストーリー

シャルル十六世の時代のこと、と不思議な鳥は話しはじめる--。タキカルディ国王シャルル十六世は生来のやぶにらみ、それに暴君、今日も捕えた小鳥を的にピストルの腕前を試そうとするところ、親の不思議な鳥が飛んで行って危うく救け出した。お召しの肖像画家が王様をやぶにらみのままに描いたので、王様は画家を陥し穴に落して殺し、宮殿の最上階の寝室に入って寝てしまった。夜ふけて額ぶちの中の羊飼娘と煙突掃除の少年が動き出し、羊飼娘に邪まな恋をする王様の肖像画が気づいて捉えようとしたが、若い二人は煙突から逃げ出した。肖像画の王様は本ものの王様を例の陥し穴で殺し、本ものになりすまして警察に羊飼娘の捜索を命じた。一方屋根の上で夜を明した若い二人は、また罠にかかった小鳥を救って親鳥と仲よしになったが、警察の追跡をうけて鳥の応援もかいなく地下街に追いこまれ、王様の操縦する巨大なロボットに捕えられてしまった。鳥の入智恵で羊飼娘は王様の妃になる約束をし、少年を救おうとしたが、王様は鳥と少年をライオンの檻の中へ入れた。しかし、鳥は得意の弁舌と盲目のアコーデオン弾きの音楽でライオン達を手なずけ、王様と少女の結婚式場へライオン達をひきつれて襲った。王様は少女を連れてロボットの頭上に逃げたけれど、鳥はロボットを操縦して王様を天空高く吹飛した。こうしてタキカルディ王国に平和が甦り、少年と少女は結ばれた。

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作品データ

原題
La Bergere et le Ramoneur
製作年
1951年
製作国
フランス
配給
ユニオン=NCC
初公開日
1955年3月8日
上映時間
63分
製作会社
レ・ジェモオ=AGDC
ジャンル
アニメファンタジー


[c]キネマ旬報社

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