野女ヤスカラ:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
野女ヤスカラ
野女ヤスカラ
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野女ヤスカラ

1955年9月17日公開
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ラミロ・トレス・セプティエンが自作の小説を自ら映画向きに書き直したものから「忘れられた人々」でルイ・ブニュエルと協力したルイス・アルコリサとロベルト・ガバルドンが脚色、「狂熱の孤独」のアレックス・フィリップスが撮影、「雷雲」のアントニオ・ディアス・コンデが音楽を担当した。主なる出演者は「ミズリー横断」のリカルド・モンタルバン、新人アリアドナ・ウェルテル、「忘れられた人々」のミゲル。インクラン、他にヴィクトル・パラ、マルティネス・デ・オヨスなど。

ストーリー

メキシコ、ヴェラ・クルス州のジャングル地帯に薬草の調査に出かけた製薬会社の技師フェデリコ・ガスコン(リカルド・モンタルバン)は途中で案内役のペドロを失い、一人でジャングルの中をさまよううちにヤスカラ(アリアドナ・ウェルテル)一家に救われた。ヤスカラはフェデリコを見たときから彼に惹かれ、やがて恋するようになった。すでに妻のあるフェデリコはそのことを説明したが、社会の絆を無視するヤスカラの愛情に遂に負けてしまった。以前、救ってやった男に妻を奪われ、あげくの果に妻を殺したことのあるヤスカラの父は以来他所者をきらっていた。しかし娘の真情にうたれ、かたくなる心も解けかけた。一方、フェデリコの妻の頼みで派遣された捜索隊がヤスカラの家を訪れた。ヤスカラとの愛に酔っていたフェデリコもさすがに家庭や社会的な制約を思い出すのだった。フェデリコは女に自分の立場を説き、どうしても去らねばならぬ理由を述べた。ヤスカラは捜索隊とともに去って行くフェデリコを見送り自殺しようとした。しかしその時、彼女の心にきこえる一つの声があった。「もし彼がほんとうにお前を愛しているのならきっと戻ってくるだろう……」ヤスカラの顔に微笑が浮んだ。彼女は去って行くフェデリコにいつまでも手をふった。

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作品データ

原題
Sombra Verde
製作年
1955年
製作国
メキシコ
配給
昭映フィルム
初公開日
1955年9月17日
製作会社
カルデロン・プロ


[c]キネマ旬報社