魔人スヴェンガリ
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魔人スヴェンガリ

1955年12月14日公開
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魔力を持つ男スヴェンガリと、その虜になった女トリルビィの交渉を描いたジョルジュ・デュ・モーリア原作の三度目の映画化。「裸の島」のノエル・ラングリーが脚色・監督し、「断固戦う人々」のウィルキー・クーパーが撮影を、「春風と百万紙幣」のウィリアム・オルウィンが音楽を、夫夫担当した。・音楽指揮は「島のならず者」のミューア・マシーソン。主な出演者は「二つの世界の男」のヒルデガード・ネフ(ヒルデガルド・クネフ)、英劇壇の俳優ドナルド・ウォルフィット、「艦長ホレーショ」のテレンス・モーガン、デレク・ボンド、ポール・ロジャースなど。英ジョージ・ミンター・プロ製作。

ストーリー

今世紀の初め、貧しい孤児トリルビィ(ヒルデガード・ネフ)はパリのラテン・クォーターでモデル台に立って、毎日の糧を得ていた。ある日、彼女はアトリエでスヴェンガリ(ドナルド・ウォルフィット)、ビリイ(テレンス・モーガン)、ザ・レアド、タフィの四人に出会い、そこで歌をうたったが、調子はずれのガラガラ声だった。だが、彼女の美しさにうたれたスヴェンガリは、この不器用な女を教育してオペラの檜舞台に立たせてやると豪語した。その後、トリルビィどビリイは恋仲になり、ザ・レアドとタフィは二人の身分がちがいすぎるので、所詮は不幸を招くと案じるのだった。果して、二人の幸福は長く続かなかった。伯父バゴート夫婦がビリイに内証でトリルビィに因果を含めパリを去らせてしまったからである。トリルビィはロンドンで、追って来たスヴェンガリの妖術のため歌手にされた。スヴェンガリは彼女の過去も名前も忘れるようにコントロールした。偶然、ザ・レアドは音楽会で歌っているトリルビィを発見するが、彼女は思い出すことが出来ず、ただ笑うばかりであった。ザ・レアドの報せで駈けつけたビリイはスヴェンガリの門弟に妨げられてトリルビィに会えず、スヴェンガリと乱闘さわぎを演じた。その直後、トリルビィの舞台を客席から眺めていたスヴェンガリは、心臓マヒで倒れた。トリルビィに強い意志をかけすぎたため、自分の心臓が弱ってしまったのだ。彼の死と同時に、トリルビィの歌はまたもとの調子はずれなものになった。楽屋に運び込まれた彼女を死の危険から救い得るものは、ビリイの強い愛の意志だけであった。

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作品データ

原題
Svengali
製作年
1954年
製作国
イギリス
配給
BCFC=コロムビア
初公開日
1955年12月14日
製作会社
ジョージ・ミンター・プロ


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