若い河:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
若い河
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若い河

1956年2月21日公開
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メルボルン・オリンピックを背景にした青春篇。製作・脚色は「完全なる良人」のシドニー・ギリアットとフランク・ローンダーのチームが担当し、フランク・ローンダーが監督した。撮影は「魔人スヴェンガリ」のウィルキー・クーパー。作曲は「落ちた偶像」のウィリアム・オルウィン、音楽指揮はミューア・マシーソンが「魔人スヴェンガリ」と同様担当した。主な出演者は「夜の来訪者」のアラステア・シムに加えて「デッドロック」のビル・トラヴァースが主人公ジョーディーに扮する。他に「憧れの小径」のノラ・ゴースン、「地中海夫人」のマイルス・マレスン、「最後の突撃」のレイモンド・ハントレー、「銀の靴」のモリー・アークワート、オーストラリア生れの新人ドリス・ゴダード、ブライアン・リースなど。原作は英本国でベスト・セラーとなったデイヴィッド・ウォーカーの小説である。

ストーリー

ジョーディー(ポール・ヤング)はスコットランドの高地に住む森番の子供だった。彼は頭がよかったが背が低く、仲良しの少女ジーン(アンナ・ファーグスン)さえ彼より背が高かった。だが、やがてサムスンという体育教師について鍛錬を受け二十一歳の誕生日を迎えたジョーディー(ビル・トラヴァース)は見違えるような大男になっていた。間もなくジョーディーの父は世を去り、彼は森番になったが、サムスンにすすめられてハンマー投げの練習を始めた。ジョーディーは練習中ふとしたことから地主(アラステア・シム)と知り合い、ハンマー投げに心得のあるマクナブ牧師のコーチを受けるようになった。進境をみせたジョーデイーは競技会に出場したが、あがり気味でファウルの連続だった。だが今迄彼のスポーツに冷淡だったジーン(ノラ・ゴースン)の声援で、ジョーディーは晴れの優勝者となった。彼は湖上のボートで、雷雨の中にジーンと熱い接吻を交した。やがてジョーディーはオリンピック選考委員に力量を認められ、メルボルン・オリンピックに出場することになった。地主や牧師、サムソンたちから祝福を受けて、彼は英国を船出したが、船中でデンマークの女子選手ヘルガ(ドリス・ゴダード)知り合った。船がメルボルンに着いても、ヘルガはジョーディーにつきまとって離れなかったが、彼はいたって無頓着であった。数数のエピソードを生みながら、いよいよオリンピックは始まり、ハンマー投げの決勝の日が来た。ジョーディーの人気は素晴らしかったが、出足の悪さから彼は第六位に留っていた。だが最後の一投でかつてのジーンの声援を思い浮べたジョーディーは、世界新記録をマークして優勝した。彼に対するヘルガの熱狂ぶりは大したものだった。しかし故郷に凱旋したジョーディーを出迎えたのは、母親一人だけであった。ヘルガのことを村中が誤解していると地主からきいたジョーディーは、ジーンの許に急いだ。河で釣りをしていたジーンの所に飛んで行ったジョーディーは言い争いの揚句、河に落ちたが、彼がジーンを救け上げたときには二人の誤解もいつか消え失せていた。

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作品データ

原題
Geordie
製作年
1955年
製作国
イギリス
配給
東和
初公開日
1956年2月21日
製作会社
ロンドン・フィルム


[c]キネマ旬報社