ドナルド・ウォルフィット
Carter
カジノを舞台とした探偵活劇。ヴィクター・キャニングの小説を「怪獣ウラン」のジミー・サングスターが脚色、監督はジョゼフ・ロージー、撮影は「魔人スヴェンガリ」のウィルキー・クーパー、音楽はジョン・ホッチキス。主演は「魔人スヴェンガリ」のドナルド・ウォルフィット、「マルタ島攻防戦」のマイケル・メドウィン。
英国の貴婦人に化けたマックス(マイケル・メドウィン)は、カジノの支配人室を襲い、支配人を殴り倒して首尾よく大金を盗み出す。共犯の運転手も、犯行露見を恐れたマックスは、強盗の際使用した自動車ごと海中へ放り込む。だが格闘の際、相手の銃弾で肩に負傷、海浜の一軒家へ辿り着いた処に、この家の主人カーター(ドナルド・ウォルフィット)が戻って来たが、拳銃をつきつけられても驚かない。酒を相手に、世捨人のように暮しているらしく、医者として傷の手当もしてやる。昏睡状態に陥ったマックスが目を覚ますと、鞄が開けられ、女装の衣裳が出ている。彼は疑惑にかられ、カジノ事件を全部話す。そこへクレメント警部の車が近づく。マックスはカーターに拳銃を向けたが、弾丸は手当の際、抜き取られていた。格闘をする中、マックスはカーターが盲人であったと始めて知り、自らの過失を悟る。そこへ警部が入って来る。
Carter
Max
Chauffeur
Casino Manager
Clement
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