殺意:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
殺意
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殺意

1968年11月13日公開、サスペンス・ミステリー
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ウィリアム・ベンジャミンのオリジナル・ストーリーを、クロード・ブリュレとデレック・プルースが脚色、「ジャガーの眼」のクロード・シャブロルが監督したサスペンス・ドラマ。撮影はジャン・ラビエ、音楽はピエール・ジャンセンが担当した。出演は「かわいい毒草」のアンソニー・パーキンス、「ペルーの鳥」のモーリス・ロネ、「甘い生活」のイヴォンヌ・フルノー、シャブロル夫人のステファーヌ・オードランほか。製作はレイモン・エジェとジャック・ナトー。テクニカラー、テクニスコープ。

ストーリー

フランスの大富豪クリスティーヌ(Y・フルノー)は、夫のクリストファー(A・パーキンス)と城のような邸宅に住み、有能な秘書ジャクリーヌ(S・オードラン)を片腕に世界的に有名なワグナー・シャンペン会社を経営している。彼女は、会社も財産もすべて亡父から相続したのであるが、ワグナー・シャンペンの商標権だけは、夫の親友ポール(M・ロネ)の名儀になっている。というのは、この会社は、もともとポールの父親のものだったのだが、共同経営者のクリスティーヌの父親にとられ、息子のポールは商標権だけをもって邸宅の片隅に、ひとり暮していた。そして最近、暴漢におそわれ、しばらく精神病院に入院していた。この頃クリスティーヌは、会社をアメリカの事業団に売却しようとしていた。だがそのためには商標権も一緒でなければならない。ポールを説得するため、クリスティーヌは、夫のクリストファーをポールと一緒にハンブルグに旅行に出した。ところがハンブルグでの二人は、いっこうに仕事の話などせず、もっぱら夜の町を遊び歩いた。そして二人のドイツ娘と知り合った。一人はポーラといい、もう一人は素姓の知れない金髪娘。ポールとポーラは意気投合し、夜の町に消えてしまった。そして数時間後、泥酔したポールが目をさますとポーラの姿はみえなかった。数日後、クリスティーヌは一通の無記名の手紙を受けとった。それにはハンブルグの新聞の切りぬきが同封してあり、ドイツ娘ポーラが殺されたという記事が掲載されていた。そして、くわしくは“夫に聞け”と注意書きが添えてあった。妻に問いつめられたクリストファーは、ハンブルグの夜、ポールがポーラと一緒だったことを話してしまった。クリスティーヌは、これを種にポールを脅迫し、商標権譲渡証書にサインさせようと企てた。一方ポールは、あるパーティに行った時、泥酔して意識を失い、気がついた時は、同行した女性エベリンが絞殺死体となって彼の傍に横たわっていた--という事件に出くわした。ハンブルグでのポーラ殺人事件、そして今回のエベリン殺人事件と、二つの奇怪な事件の犯人はポールだ--とクリスティーヌは脅迫し、ついに商標権譲渡書にサインさせてしまった。それから数時間後、身の潔白を証明するためにクリスティーヌの部屋に行ったポールは、そこで彼女の死体を発見した。驚いたポールはクリストファーの部屋に走った。するとそこには、彼と、ハンブルグで会った謎の金髪の女がいた。ポールは、金髪女を問いつめた。すると、なんと彼女はクリスティーヌの秘書ジャクリーヌと同一人物だった。金髪が彼女の本当の姿で秘書として働く黒髪の彼女はカツラだった。そして瞳の色も変えていた。彼女はクリストファーのかつての恋人だった。彼への愛のために彼の妻を殺すこと--これがすべての事件の最終目的だったのである。

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作品データ

原題
The Champagne Murders
製作年
1966年
製作国
フランス
配給
ユニヴァーサル
初公開日
1968年11月13日
製作会社
ユニヴァーサル
ジャンル
サスペンス・ミステリー


[c]キネマ旬報社