肉体の罠(1947):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
肉体の罠(1947)
肉体の罠(1947)
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肉体の罠(1947)

1947年公開
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「密会」のアンリ・カレフが監督した映画で、「快傑ゲクラン」のロジェ・ヴェルセルの短篇小説『音なき浪』によりピエール・アペストギーが脚本を執筆して台詞をつけたもの。撮影は「海の牙」のアンリ・アルカンで、音楽はジャン・マリオンが作曲した。主演は「一日だけの天国」「パン屋の女房」のジネット・ルクレールで、「霧の波止場」のエドゥアール・デルモン、「情婦マノン」のアンドレ・ヴァルミー、「最初の舞踏会」のマルセル・ムールージ、ジャン・ヴィラール、ジャン・ピエール・ケリアン等が助演している。

ストーリー

オーギュスタはパリから故郷のモン・サン・ミシェルに帰ってきた。弟ジャンがどうして溺死したか、その原因を突止めなければ、気が落着かないからだ。しかし一緒に居合せた父は、何を訊いても黙って悲しそうな顔をして答えない。くさった彼女はジャンの死の目撃者がもう一人いることを思い出した。それは鐘つき男ユリッスである。モン・サン・ミシェルの入江の満潮は、恐ろしいほど潮足が早く、よく人が溺れるので、満潮を岡の上から見張って、鐘を鳴らして警告するのが、ユリッスの仕事なのだ。或日オーギュスタは彼と路上で行逢い、彼が弟ジャンの死の真相を知っていることが分った。しかし、ユリッスはオーギュスタの凡てを要求するのだ。彼女は怒った。そしてさめざめと泣いた。女の誇りをユリッスの様な男に与えることは出来ない。しかし、他にジャンのことを知るよすがなければ、やむを得ない。オーギュスタは決心して、ユリッスの小屋を訪ねた。その日はよく晴れて、入江には小学児童が多勢遊びに来ていた。ユリッスはオーギュスタを抱き、まっ赤な唇にキッスして一切を忘却した。一陣の風が吹くと、潮は見る見る満ちてきた。三人の子供が溺れて死んだ。ユリッスが満潮の時刻を思い出して鐘を鳴らした時は既におそかった。しかし彼は狂気の如く鐘を鳴らし続けた。彼にとりすがってオーギュスタは、ジャンはどうして死んだの? と訊いたが、魂を失ったかの様にユリッスは何も答えなかった。肉体の犠牲は何の甲斐もなかった。翌朝ユリッスは縊死していた。それに驚いた父はジャンは俺が殺したのだと口走った。オーギュスタは碌でなしの弟エルネストと与太者リュダンと共に、家出することにした。リュダンは子殺しのソーヴァール老を強請に行き、来合せた漁夫モアナリと共に、老人の告白を聞いた。ジャンは誤って死んだのだが、老人はそれに責任を感じていただけだった。モアナリにその事を聞くと、オーギュスタは家出を思い止まり、老父と共に暮すことにした。彼女を愛しているモアナリはそれを大変よろこんだ。

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作品データ

原題
Les Eaux Troubles
製作年
1947年
製作国
フランス
配給
SEF=東宝
初公開日
1947年
製作会社
ユウズコ・フィルム


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