憂愁夫人:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
憂愁夫人
憂愁夫人
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憂愁夫人

1950年12月28日公開
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新人として嘱望されているセルジュ・ド・ポリニイが監督した映画で、マリーアンヌ・デマレ作の小説に基き、監督ド・ポリニイとロバート・ド・トマッソンが協力して映画脚色し ジョルジュ・ヌヴーが台詞を書いている。撮影「めぐりあい」のルネ・ガヴォーで 音楽は「美女と野獣」のジョルジュ・オーリックとジェルメーヌ・タイユフェールが作曲した。主演は「めぐりあい」「高原の情熱」のジョルジュ・マルシャル、「幻の馬」のルネ・フォールで、新人ヘレーネ・ヴィタ、コメディ・フランセーズのジャン・ドビュクール、「悲恋」のアレグサンドル・リニョオ、ガブリエル・フォンタン等が助演する。

ストーリー

サヴォイの山間に育ったジャンは、従妹のシグリッドと幼い頃から仲よしであった。ふたりは親同志がきめた許婚の間柄でもあったが、それよりも二人は愛し合っている。しかし兄妹の様に育てられたためか 何ということなしに親しすぎて、却って妙な気持の距てを感じることもあった。或日、二人は友人のエルヴェと一緒に山登りに出かけた。シグリッドは自分の魅力を試したい欲望にかられて、エルヴェを誘惑した。それがもとでエルヴェは墜落して死んだ。ジャンはこれを許し得なかった。彼は永久にシグリッドに会うまいと決心して、医科大学を卒えるとアフリカへ赴任してしまった。その旅行の門出に、はからずレナという純な美しい娘と結婚した。レナはやがて愛の結晶を生み落した。ジャンの喜びはたとえ様もなかったが、幼な児は蛇に咬まれて死んでしまった。それ以来ジャンは生れ変った男の様に憂うつになった。その悲しみを忘れるために、二人は故郷へ帰った。故郷にはシグリッドがいた。彼女はなおジャンを愛しており、ジャンが純な子供じみたレナを愛する筈がないと決めて、ジャンとの仲を戻そうとした。ジャンは再びシグリッドから逃れるために、レナと共にアフリカへ赴いた。後を追ってシグリッドもアフリカへやって来た。ジャンには忘れ得ないシグリッドの再度の出現が悩みであった。彼がレナとの二年の生活は、子供があったからこそ幸福であったと書き送った手紙をシグリッドは持ってきたのである。シグリッドはそれをレナに見せて勝ち誇るつもりだった。ところが、これを見たレナは却って喜んだ。彼女は再び身重となっていたのである。それを知るとシグリッドは失望と嫉妬を押え得ぬ思いであった。或日ジャンが往診に行って帰りがおそいのを利用し、シグリッドはジャンが危険だから迎えに行こうとレナを誘った。砂漠のまん中で自動車が故障と嘘をついて、シグリットはレナを砂漠に置去りにした。しかしレナは原住民に助けられていた。そしてジャンはシグリッドでなく、レナを愛していた。彼にとってシグリッドは過去の思い世にしかすぎないのであった。

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作品データ

原題
Torrents
製作年
1946年
製作国
フランス
配給
SEF=東宝
初公開日
1950年12月28日
製作会社
コンソルシアン・ド・プロデュクション・ド・フィルム


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