ポンペイ最後の日(1926):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
ポンペイ最後の日(1926)
ポンペイ最後の日(1926)
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ポンペイ最後の日(1926)

1926年公開、時代劇
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リットン卿の有名な物語『ポンペイ最後の日』を映画化したもので、「権衡の女神」「チラノの接吻」に名を残したカルミネ・ガローネ氏と「前途洋々」「処女時代」によって記憶されるアムレート・パレルミ氏とが共同監督した特作品である。出演者は「トロイ情史」「サムソンとデリラ」のマリア・コルダ嬢、「勝利者」「霊魂の叫び」のヴィクター・ヴァルコニ氏、「ジーグフリード」「第五階級」のベルンハルト・ゲツケ氏、「伏兵」「紅恋の渦巻」のエミリオ・ギオネ氏、「クオヴァディス」のリナ・デ・リゲロ嬢でその他リヴィア・マリス嬢、ヴィットリオ・エヴァンジェリスチ氏助演。(無声)

ストーリー

西暦紀元79年のこと、ナポリ湾頭ヴェスヴィオ山の麓なるポンペイの市は繁栄を極めていた。ギリシャのアテネ生まれの美青年グラウクスは当時ポンペイの女という女から慕われている幸運児だったが、彼はナポリの貴族の遺児イオネと相愛の仲だった。ところが彼女とその弟アペチデスとの後見人をしているアルバチェスはエジプトの王孫と自称しエジプトの邪教たるイシスの女神の祭司として愚民を誑かして淫蕩豪奢な生活をしていた。彼もイオネの美貌に心を奪われ彼女を我がものにしようと目論でいた。グラウクスは或時唄と花とを売る盲目の女奴隷ニディアが主人に折檻されるのを見かねて彼女を買取った。盲目ながらもかねてグラウクスに恋していたニディアは喜んだが、新主人からイオネに戀文の使いを仰せつかっては悲しくなるのだった。アルバチェスは其日イオネを偽って巳が神殿に誘い暴行を加えようとしたがグラウクスとアペチデスに妨げられて果たさなかった。グラウクスに惚れている成金の娘ジュリアは彼がイオネと婚約したので嫉妬の余りアルバチェスの妖術を借りようとした。アルバチェスはグラウクスを害するによき機会をと思い魔法使いの老婆と諾って惚薬をといって狂薬を彼女に與えた。ところが盲目のニディアはそれを知って秘かに薬の中味をすり替え、惚れ薬と思って自らグラスクスに與えたので忽ち彼は発狂した。この時アペチデスはキリスト教徒の会合に参加するために淋しい所へ来かかって、アルバチェスに刺殺された。狂乱のグラウクスがその場に来合せたのでアルバチェスはグラウクスに罪を塗りつけて自ら告発した。かくてグラウクスは獅子の餌食となるべく宣告されたが、ニディアは自責の念に堪えず煩悶するうちに真犯人がアルバチェスと知り、其の証人を危機一髪の折りに闘技場に走らせた。折柄ヴェスヴィオは大噴火を始め火の雨灰の雨がポンペイの市に降りそそいだ。アルバチェスは天罰に死しグラウクスとイオネとは海上に逃れた。その様を感知したニディアは二人の幸福を祈りつつ投身してしまった。

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作品データ

原題
Gli Ultimi Gironi di Pompei
製作年
1926年
製作国
イタリア
配給
大阪敷島倶楽部外国映画部
初公開日
1926年
製作会社
イタリアナ・グランディ
ジャンル
時代劇


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