フラ・ディアボロ:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
フラ・ディアボロ
フラ・ディアボロ
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フラ・ディアボロ

1925年公開
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有名なオペラ『フラ・ディアボロ』を史実を参照して映画化したもので、脚色、監督にはレオーネ・ロベルト・ロベルティ氏並びにマリオ・ガルジウルロ氏の二氏が当たった。主役フラ・ディアボロに扮するのはかつてフランチェスカ・ベルティーニ嬢の相手役を数多く務めたグスターヴォ・セレーナ氏で、その他「オデット」「フェドーラ」出演のカルロ・ベネッティ氏や、アメリカに渡ってからはアーノルド・ケントとして知られていた故リド・マネッティ氏、ティナ・クセオ嬢、ウンベルト・スカルペリーニ氏、エンリコ・ヴィターリ氏、等が助演する。(無声)

ストーリー

フランス革命の末期、ナポレオンのイタリア侵略の後、南方イタリア、ナポリ王国の志士ミケーレ・ペッツァは、時世の非なる王家の為に義軍を起こしたが戦利あらずして敵の重囲に陥った。ミケーレはこの時、ペッツァ家の農僕フェラーチェの妻が重傷を負っているのを見、その手から赤子を引き取り、この赤子に莫大な養育金を添えてバルトロメオ・パリオッカの酒場に預けた。以来、何年か経って、今ペッツァによってパリオッカの酒場に預けられた赤子は成長して花の如き乙女グラツィアとなり、若者モナチェルロと恋を語る身であった。このバルトロメオ・パリオッカは心善からぬ男で、ペッツァから莫大な養育金を受け取った時の約束にはグラツィアを実の娘として養育し、良縁を求めて結婚するはずであったのを顧みず、却ってその養育金を資本として富有な旅宿の主人となり、グラツィアには慈悲で育てた孤児といいきかせ、給金も払わずに下女として酷使していた。一方、ジョゼフ・ボナパルトの政府のお尋ね者となったミケーレ・ペッツァはカプアの山中にたてこもって弱き者、虐げられた者を保護しつつ、その味方となって不正と不義とに抗し戦っていた。かくてペッツァの人望、庶民に普く、人呼んでフラ・ディアボロといったが、フランス方はこれを山賊と呼んだ。その中に、ガエタに本部を置いたフランス軍は、山賊フラ・ディアボロ討伐軍を派遣し、ブールボン王朝の退役士官で今はフランスに追従している住民一同からの怨みの的ドン・ガスパーレ・アルチナーチと協力してフラ・ディアポロ捕縛のためサン・ジェルマノの侯爵エンリーコを派遣した。フラ・ディアボロは路に要してエンリーコを捕らえ、その信任状を奪い、巧みにエンリーコに変装してアルチナーチを翻弄した挙句、彼を誅伐した。エンリーコは一命を放たれた恩をも思わずフラ・ディアボロを倒すために、折柄増援された大軍を手引きしてその城塞に襲いかかった。城塞は焼け落ちた。が、その焼跡の灰燼からの愛の炎は燃え立つ。浮き世を外に聳え立つ山頂の古寺では厳かな鐘の音と共に、グラツィアとモナチェルロとの結婚の式が挙げられた。その鐘の音はまた義人フラ・ディアボロを祝福する鐘の音でもあった。

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作品データ

原題
Fra Diavolo Colonel Michele Pezza
製作年
1925年
製作国
イタリア
配給
第一活動
初公開日
1925年
製作会社
ウルブス


[c]キネマ旬報社