死の銀嶺:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
死の銀嶺
死の銀嶺
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死の銀嶺

1929年公開
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「聖山」「マッターホン」「銀界征服」のアーノルド・ファンク氏が「喜びなき街」「懐かしの巴里」「パンドラの箱」のG・W・パブスト氏と協力して監督にあたった映画でファンク氏の原作を同氏とラディスラウス・ヴォイド氏が脚色したもの。主役を演ずるのは「生ける屍」「パンドラの箱」のグスタフ・ディースル氏で「聖山」のレニ・リーフェンシュタール嬢、「聖山」「マッターホン」のエルンスト・ペターゼン氏、ミッツィ・ゲッツェル嬢、オットー・スプリング氏、エルンスト・ウーデット氏等が助演している。(無声)

ストーリー

スイス特有の南風がピッツ・パリュウの断崖に吹きつける。ヨハンネス・クラフト博士が愛妻マリアを伴って山頂へと登りつつあった時、上方の氷壁の一部が崩れ、マリアは奈落の谷底へ墜落した。暗い氷河の裂目は若き生命を呑みこんでしまった。愛人を奪われた博士は永遠の氷の中を彷徨い歩いた。かくて十年の歳月が流れた。この呪われた山の前に再び二人の人間が現われた。それはハンス・プラントと愛人マリア・マヨーニであった。二人は人里離れた山の小屋で結婚した。しかしこの平和な小屋に幽霊のような一人の男が現われた。それは十年間の放浪生活に身心ともに疲れ果てたヨハンネス・クラフト博士であった。マリアは突然の侵入者を恐れもしたが女心に淡い同情の念も湧かした。三人は不安の裡に一夜を明かした。その頃チューリッヒ大学の山岳部員がピッツ・パリュウの北側の絶壁を登りつつあった。これに対抗して博士とプラントも南側から登りはじめた。マリアも懇望して一行に加わった。だがこの時山上には大雪崩が起った。氷塊は北側の学生達を埋めながら谷底めがけて落下した。その時、南側のハンスも足を踏み滑らせて谷の中空にぶら下る。ヨハンネスは身を挺してハンスを安全な場所へ連れ戻したが不運にも自分の足を打碎いてしまった。三人は傷つける体を岩上に横たえ救いの来るを空しく待った。かくて死に直面すること四日、ようやく飛行家に発見されてハンスとマリアは死地から救い出された。だが彼等のためにその身を犠牲にした博士は愛人を奪ったピッツ・パリュウの氷の中に永眠した。

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作品データ

原題
Die Weisse Holl vom Piz Palu
製作年
1929年
製作国
ドイツ
配給
中央映画社
初公開日
1929年
製作会社
ゾーカル


[c]キネマ旬報社