潜航艇C一号:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
潜航艇C一号
潜航艇C一号
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潜航艇C一号

1931年2月11日公開、100分
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その昔「建国の美姫」「謝肉祭の夢」等に出演したヘラ・モヤ嬢が執筆した原作を基にハインツ・パウル氏が監督した映画で、「海底の宝庫」「牙を鳴らして」のカール・デ・フォークト氏、「青年時代より歌は響けり」「海の怪」のジャック・ミロング・ミュンツ氏、「氷島の漁夫」のシャルル・ヴァネル氏、「金」のジャッキー・モニエ嬢、アンジェロ・フェラーリ氏、C・W・マイヤー氏、フリッツ・カンパース氏、ハンス・トースト氏等が出演している。(無声)

ストーリー

UボートC・1号乗組員が大戦当時を偲び彼等を守るために死んで行った二つの生霊を追想する気持から催された会合の日、艇長の読み出す記録の一頁一頁は彼等をして当時を回想させたのであった。……根拠地を離れたUボートC・1号は大西洋を駆馳すること二十日余り十数隻の敵国船舶を撃沈して故国への帰途についた時、艇に残った魚形水雷はわずかに一発だけであった。根拠地へあと三日、そこに彼等は軍需品を満載した連合軍の運送船を発見した。一発の魚雷を惜むというよりは運送船の乗込員の生命を惜む中尉の言を容れて艇長は浮び上って運送船に停船を命じた。運送船より発せられたS・O・Sの救助信号、駆逐艦隊の来援は意外に早かった。今はと放った魚雷は空しく逸れてUボートC・1号は自らを守らねばならない破目に陥った。中尉は自分の言葉から惹起された重大な結果に自責を感じ、沈みゆく艇上に一人残って運送船を砲撃したが無電室に一発を与えたのみで敵の狙撃にたおれた。次の日C・1号は帆船を拿捕した。捕虜の中に女が一人いたので艇内はどよめいた。彼女を中心に厨夫、一等水兵、帆船の運転士等の間に葛藤が起ったが死んだ中尉の弟ハンスが兄を慕う夜半の忍び泣きに人々は心を暗くした。C・1号は英仏海峡に近づいたが海面には機械水雷が二重に布設されているため彼等は故国を眼前にしながら此所を突破することが出来ない。この時、青年ハンスは自ら志願して魚雷発射管より海中に出て機雷網を切断した。こうしてC・1号は無事にここを通過し得たがハンスは哀れ艇の犠牲となり兄のあとを追って帰らぬ人となった。生霊二つに護られたC・1号はこの結果ようやく故国の軍港に帰着することが出来たのである。……読み終った艇長の眼に涙が光っている。一同は黙して顔をあげるものもない。

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作品データ

原題
Drei Tage auf Leben und Tod - aus dem Logbuch der U.C.1 / Three Days Between Life and Death
製作年
1929年
製作国
ドイツ
配給
一立商店
初公開日
1931年2月11日
上映時間
100分
製作会社
コメット


[c]キネマ旬報社