地平線(1929):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
地平線(1929)
地平線(1929)
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地平線(1929)

1929年公開
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「モンナ・ヴンナ」「成金」のリヒャルト・アイヒベルクが監督した映画で、ピエール・ニュースキーの小説『ダニシュース一家』からハンス・スツルムが脚色した。出演者は「二重結婚」「悪魔の寵児」のハインリヒ・ゲオルゲと「情熱のメキシコ」「哄笑の世界」のモナ・マリスで、ハリー・ハルム、オスカー・ホモルカ、ユッタ・ヨールが共演する。(無声)

ストーリー

ダニシェラ伯爵夫人の領地の森を管理しているニキタという男は、向う見ずの命知らず、酒が何よりの好物でこれさえあれば何もいらないという人間である。同じ伯爵夫人の召使の娘にタチアナという撫子のような乙女がいる。両親を失ってからは伯爵邸に引き取られて養育されているが伯爵夫人の一人息子のアレクセイ中尉とタチアナとは、いつか深く愛し合う仲になっていた。ニキタも可憐なタチアナを荒くれた心の底で想っていた。息子の心に反し名誉と家柄とを何物より重んずるダニシェラ伯爵夫人は、領主のクルガノフ伯の娘ソニア姫と自分の息子とを結婚させようとする。そして息子の心を奪っているタチアナを計をもちいて無理に森の男ニキタと結婚させてしまう。モスコーでタチアナの結婚を知ったアレクセイは女の恋心を怒ってソニア姫との結婚を承諾してしまう。併しその婚約披露式の席上で彼の母の計を知ったクルガノフ伯爵の怒りにたけったアレクセイは席上で姫との婚約を破棄し、酔いと怒りに剣に手をかけた。クルガノフ伯をシャンペンの壜でなぐった。アレクセイ、その場から軍法会議に廻される。そして軍籍を除去された。故郷の村に馬車を駆ったアレクセイは愛する女を奪ったニキタの家に走り込む。鞄とピストルを握りしめて--。だか奥から出て来たタチアナは伯爵夫人の計から自分の身を守るためにニキタが自分と結婚して呉れたこと。ニキタと自分は汚れない兄弟の間柄で暮らしてきたことを誓う。ニキタの大地のような愛で、二人の恋人は再び抱き合うことが出来た。併し二人が立ち去った家に一人取り残されたニキタはタチアナの残して行った桜草の花のそよぐ窓際で土塊にも似た大きな肩をゆるがして泣くのであった。

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作品データ

原題
The Bondage
製作年
1929年
製作国
ドイツ
配給
東和商事
初公開日
1929年
製作会社
ウーファ


[c]キネマ旬報社