白き王者:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
白き王者
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白き王者

1932年公開
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「金の氷河」と同じくグスタフ・ディースル主演、アントン・クッター監督に成るもので、相手役は「黒衣の処女」「卒業試験(1933)」のヘルタ・ティーレが勤め、「ウィリアム・テル(1933)」のカール・デ・フォークト、「金の氷河」のステファン・ブレッツァー、ベニ・フューラー及びヴェルナー・デュビー、其の他マックス・ワイトナー、リヒャルト・レヴィ等が助演している。原作脚色には監督者クッターが当たり、キャメラも「金の氷河」のオットー・マルティニが担当している。

ストーリー

モンテ・ヴェリタの巨岩と氷河の絶壁に対峠して三千五百メートルの高所にホテルが設けられている。二百人の登山客がホールで無心に踊っている時ホテルは危険に瀕していた。山頂の雪崩を防ぐ雪除けが破壊したのである。いつ雪崩が始まるかもしれない。そしたらこの壊れた雪除けでは到底防ぎ切れない。ホテルを救うには誰かが登って行って雪崩を爆発して側方の谷に突き落とす外にはない。これは危険な仕事だ。山案内人達は引き受けようとしなかったが、その中の一人ヤコブ・ブクックハルトがこの殆ど不可能な仕事を見事にやってのけた。しかしこの勇敢な男は村人に追われたのけ者であった。彼は父無し子であり、また叔父のキリアンが村に寄附した氷河アルプスを横領するため遺言状を隠匿したと思われていた。遺言状には次の一節があった。「余が一生涯その前に立って征服出来なかったモンテ・ヴェリタの東側絶壁を登る事が出来たら、余は汝を我が血族の一人として承認しよう。汝は余らが故郷の土地にふさわしい人間となり氷河アルプスを所有すべし」ヤコブはいつか絶壁を征服出来ると信じたが、それには彼を信じ力を与えてくれる人間が必要であった。彼はモニカという娘を愛していたが、モニカは村人達を怖れて一度も親しい言葉をかけて呉れなかった。かくする内ヤコブは山案内で人を殺した嫌疑を受けた。「私が案内した人の死に責任があるとすれば私は山の絶壁から墜落する筈だ」と彼は主張し、証拠不充分で無罪となった。だが村人の疑いは決して解けなかった。彼は人間が厭になりセント・バーナード犬「モック」と一緒に山の小屋で暮らしていた。村では射撃大会が開かれ、彼もそれに参加せねばならなかった。人々の嘲笑は彼の心を乱し、すっかり勇気を失って彼は悄然と東側の絶壁をうち眺めていた。若い男女が踊り狂っている時シュテファンがモニカに恋を打ちあけた。しかしその時彼女はのけ者にされたヤコブに強く心を惹かれた。或日彼女は単身小屋を訪れてヤコブに勇気を与えた。自身を取り戻した彼は遂に四千メートルの高峰を征服し、モニカと一緒に村へ行った。こうして彼は凡てを征服して村を己れの故郷となし得たのであった。

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作品データ

原題
Die Weisse Majestaet
製作年
1932年
製作国
ドイツ
配給
PCL
初公開日
1932年
製作会社
バワリア


[c]キネマ旬報社