乞食学生:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
乞食学生
乞食学生
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乞食学生

1936年公開、95分
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カール・ミルレッカー作のオペレッタ『乞食学生』の映画化で、「チャルダス姫」のゲオルク・ヤコビーが監督に当たったもの。主役はハンガリーのオペレッタの明星マリカ・レック、「ワルツの季節」のカローラ・ヘーン及び新進テナーのヨハネス・ヘースタースという顔触で、「ジプシー男爵」のフリッツ・カンパース、「陽気な王子様」のイダ・ヴュスト、ハリー・ハルト、ベルトールト・エベッケ等が助演している。音楽は「別れの曲」「ワルツ合戦」のアロイス・メリヒャルがミルレッカーの原曲から編曲して指揮した。脚本はワルター・ワッサーマンとC・H・ディラーとが協力して書き、撮影にはエワルト・ダウブが任じた。

ストーリー

十八世紀の初めポーランドがアウグスト大王の領地だった頃、クラカウの町はオーレンドルフ総督に治められていた。この町第一の名家ノヴァルスカ伯爵家には、淑かな姉のローラと踊りの巧い陽気な妹のブロニスラヴァと二人の美しい娘がいた。総督邸の饗宴に招かれた時ローラは失礼なオーレンドルフの頬に平手打ちを食わせた。それから総督はローラが再び人前に出られない様にしてやろうと復讐の計画を始めた。彼は政治犯人の乞食学生シモンを公爵に仕立て、同じくヤンを秘書に、牢番エンテリッヒを副官に扮せしめてローラに近づけ、偽公爵とローラが恋に陥ちて結婚の段取り迄進んだ時、花婿の身分を曝して笑ってやろうというのだ。総督の思い通りに、公爵とローラは一目で愛し合う様になり、妹のブロニスラヴァンもヤンと想い合う仲になった。高慢な伯爵夫人はローラが身分の高い公爵と恋しているのを見て満足している。オーランドルフは好い気持ちで二人の結婚式を待っていた。そのうちにヤンの指導しているポーランド独立運動は秘かに準備を整え、スイスに亡命したカシミヤ侯の友人であるシモンの手引きで、武器がサーカスの荷物にまぎれて入手され、シモンとローラの結婚式を合図に行動を起こす事になった。結婚式は総督邸で華々しく挙げられた。式も滞りなく済み、豪華な晩餐会が開かれた時、靴音も荒々しく式場へ乗り込んだのは、牢番エンテリッヒに率いられた囚人の群れだった。伯爵夫人は驚きの余り気を失いかけたが、決心の笑みを浮かべた総督に向かって、ローラは囚人であろうとも私はシモンを愛しますと云った。オーレンドルフの顔が苦々しげに引きつった時、亡命したポーランド王はアウグスト大王の使者と共に式場へ乗り込んだ。使者は声高らかに、大王がポーランドの独立を認める旨を告げた、使者はもう一通の書状を持っていた。それはポーランド国王から愛国者カシミヤ侯に送った感謝状であった。そして今まで乞食学生だと思われていたシモンこそ、実にカシミヤ侯の世を忍ぶ名前だったのである。

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作品データ

原題
Der Bettelstudent
製作年
1936年
製作国
ドイツ
配給
東和商事
初公開日
1936年
上映時間
95分
製作会社
ウーファ


[c]キネマ旬報社