暁の決闘:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
暁の決闘
暁の決闘
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暁の決闘

1949年5月公開
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「鉄拳紳士」等のダグラス・フェアバンクス・ジューニア作品を製作したマーセル・ヘルマンの自主作品で、アメリカ映画から招いた「バァナデット歌」のウィリアム・アイスと新人ヘイゼル・コートが主演する。マルセル・アシャールとアナトール・リトヴァク共作の『殺し手』に基いて、レスリー・ストームとジェームズ・シーモアが脚色し「鉄拳紳士」のソーントン・フリーランドが監督し、かつてドイツ映画界にあったギュンター・クラムプが撮影し、ミッシャ・スポリアンスキーが音楽を書いている。助演者は「逢びき」のスタンリー・ホロウェイ、「ハムレット(1947)」のベイジル・シドニー、マーガレット・ラザフォード、ジョージ・ソープ、アイリーン・ブラウン等である。

ストーリー

英国人チャールズ・モートンは決闘請負業で、一九〇〇年世界大博覧会でにぎわう花のパリで、陽気に派手に暮していた。彼を今度依頼したのは、上院議員ルノオを負傷させて数カ月政治界から引退せしめようと企てた政敵であった。ルノオを侮辱する場所に博覧会場が選ばれ、折も良し美しい乙女が来合わせたので、彼女をルノオが侮辱したといいがかりをつけ、予定通り上院議員と決闘を約した。チャールズはその美人と共に博覧会の余興場で楽しい時を過したまではよかったが、くるぶしをくじいたので彼は彼女を自分のアパートに連れて行き、応急手当をしてやり、彼女にベッドも提供した。翌朝彼が彼女を起そうと思った時は、彼女はすでに姿はなく「有難う、ガブリエルより」という一枚の紙片が残っていた。ガブリエルは実はジョルジュ・ヴェルモレルの愛娘であった。ヴェルモレルはルノオの政敵の新聞社主で、ルノオが一人の女が原因で決闘したということを聞くと、その女が自分の娘とは知らず、この事件でルノオを政界から葬り去ろうと、新聞に「マダムXとルノオ上院議員の醜聞」を書き立てた。ガブリエルは自分の素性がバレては困るので、チャールズにルノオとの決闘を取消してと頼んだ。彼はもちろんそれを断ったが、なおガブリエルが何者かを知り得なかった。決闘では二人とも傷ついた。双方とも手が立派な剣客と知り、たちまち親交を結びチャールズは自分が決闘請負業であると告白した。その言葉をひそかに聞いたガブリエルは。彼は彼女の名誉を尊重したと思込んでいただけに大いに憤慨した。ヴェルモレルのマダムX探しが拍車をかけて烈しくなったので、チャールズは止めてくれと頼みに行き、目的は果さなかったがガブリエルの姿を見て彼女がヴェルモレルの娘であることを知った。ルノオの催した夜会で、マダムXがガブリエルであるといううわさが立ち、彼女は祖母の別荘へ逃げていった。娘がチャールズのもとへ出奔したと誤解したヴェルモレルは、チャールズを侮辱したので、彼は決闘をせざるを得ないこととなった。チャールズはわざと傷を受け、マダムX事件は無事に納った。それから数カ月の後、チャールズは決闘請負業を廃業して、剣術指南の正業で、新妻ガブリエルと楽しい家庭を持っていた。

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作品データ

原題
Meet Me at Dawn
製作年
1947年
製作国
イギリス
初公開日
1949年5月
製作会社
マーセル・ヘルマン


[c]キネマ旬報社