素晴らしき接吻:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
素晴らしき接吻
素晴らしき接吻
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素晴らしき接吻

1949年6月公開
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「スエズ」「暁の翼」のアナベラが、「恐ろしき結婚」「ラインの監視」のポール・ルーカス、「天国への階段」「青髭八人目の妻」のデイヴィッド・ニーヴンと共に共演する映画で、「キャラバン」「魔法の楽弓」のローランド・パートウィーが、俳優であり作者であり演出者でもあるロムニー・ブレントと協力して脚本を執筆し、「暁の翼」のハロルド・シュスターが監督したロバート・T・ケーン作品。

ストーリー

事業家ラシーンの娘ラニイは父の計いでパリの資本家フィリップ・ド・ボーフォールと婚約を結んだ。それは父の商取引の便宜上の婚姻で彼女は愛を少しも感じてはいない。折しも顔みしりになったポール・ド・ブラックに彼女は心引かれるのを覚えた。その後ラシーンはフィリップが大掛りな詐欺をたくらんでいることを知り、告発すると宣言した。窮地に追い込まれたフィリップはラシーン邸のパーティーの夜、ラシーンを射殺した。しかも自殺と間違えられたので、フィリップは何のけん疑も受けなかった。ラシーンの自殺で彼の関係銀行は破産し、ラニイは家屋敷も売らなければならなかった。ラニイは宝石類だけでも高値に売ろうと、スペイン婦人に変装して、モンテカーロの宝石商を訪れた。併し彼女の目的は宝石を売るだけではなく、プロガールという男のことを探査することにあった。彼女は彼こそ父の死に、深い関係のあるギャングの頭目であると見当をつけたのである。ラニイと共にアメリカの新聞記者ジミー・レインもブロガールの正体をつきとめるために同行する。モンテカーロのカジノで、ラニイは計らずもポールと再会した。そして彼女とポールの間にはロマンスの花が咲きはじめたが、ポールの行動に合点のいかぬ処がみえたので、ラニイは彼を信ずべきか否か、迷いはじめたのである。ところでラシーンはフィリップに殺される前に、フィリップ一味の犯罪をあばいた手紙を出しており、その手紙を手に入れた銀行員は、手紙に書かれている一味の者を片っぱしから強請ろうとし始めた。ポガールは変装しているラニイをラシーンの娘とは知らず、自分のヨットのパーティーに招待する。そこでラニイは父のこの手紙を手に入れて、父の復讐をしようと決心した。手紙を持った男が英国へ去ったことを知ると、ラニイはまたもや姿を変えて英国へ急行する。例の新聞記者ジミーも影の形にそうように、英国へ飛んだ。英国に着くと思いがけない冒険が次々とラニイの身辺をおびやかしたが、ラニイは父のうらみを晴らすことが出来、また彼女が誤解していた愛人ポールと、暗雲晴れて結婚することが出来たのである。

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作品データ

原題
Dinner at the Ritz
製作年
1937年
製作国
イギリス
初公開日
1949年6月
製作会社
デヴォンシャー


[c]キネマ旬報社