誘惑の港:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
誘惑の港
誘惑の港
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誘惑の港

1949年4月公開
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「ヘンリー五世(1945)」「ダブリン夜航船」のロバート・ニュートンが「悪魔の金」「乙女の湖」のシモーヌ・シモンと共に主演する映画で、ジョルジュ・シムノンの探てい小説の映画化である。脚色はプロデューサーのヴィクター・スクテッキーがロドニー・アクランド及びフレデリック・ゴットファートと協力し、監督には「ベデリア」のランス・コンフォートが当り、撮影は「ダブリン夜航船」のオットー・ヘラーが指揮した。助演は舞台にも出演するウィリアム・ハートネル、「あらし(1939)」「海の牙」のマルセル・ダリオ、「逢びき」のマーガレット・バートン、「船団最後の日」チャールズ・ヴィクターその他で、音楽は「ドン・ファン」「コンゴウ部隊」のミッシャ・スポリアンスキーが作曲している。

ストーリー

ニュウヘヴン駅の波止場の信号所で、夜勤の信号手をしているバート・マリンスンは、三年前に妻が過労で死んでから、十六歳の娘ベティと貧乏暮しをしている。その娘も町の肉屋に奉公して、コキ使われている仕末だ。ある風の夜の当番の時、バートは終列車の出る前に、波止場で争っていた二人の男が、海中に落ちたのを救いに飛込んだ。救助は出来なかったが、目の前に浮び上ったスーツケースを拾った。信号所にもどって見ると、五万ポンドの紙幣が詰っている。彼が一生かせいでもその十分の一の貯金も出来まい。駅長に報告もせず、警察にも届けず、朝の交替の時、家に持帰った。その金には手をつけず、彼は貯金箱から金を出し、ベティに新しい服と外套を買与え、見世物の人魚を見た。酒場にビール飲みに入ると、人魚のカメリアも来ていて、バートは酒をおごった。その夜、ベティが留守番していると、窓から強盗が押入り、柄のないスーツケースを出せと脅迫した。そこにカメリアが来たので、強盗はそのまま逃出した。見世物の興行師とけんかして来たカメリアは泊った。朝、帰ったバートは強盗の事は他言するなと言った。カメリアがベティと二人で、晩の御ち走にカニ取りに浜へ行ったところ、バートの漁具置場に昨夜の強盗が隠れていた。カメリアはカギをかけ閉込めた。その男はパリで五万ポンドを盗んで来た足の悪い軽業芸人ブラウンで、探偵デユプレが追って来たので、ホテルから逃出してバートの留守宅をおそい、今バート所有の小屋とも知らず隠れているのだ。カメリアがすぐ届けろと言うので、バートが大金を見せると、そんならブラウンを閉込めて餓死する間に、私達は金を持ってフランスへ逃げようと言う。バートも結婚したかったので、興行師にカメリアの借金を払った。波止場に死体が上り、バートは喚問されたが、その夜は何も見ず何も聞えなかったと答えた。しかし善良な彼はブラウンを餓死させるに忍びず、サンドウィッチとブランデーを持って小屋へ行った。ところが半狂乱になっているブラウンは彼に打ってかかり、バートは防ぎながら相手をなぐった。気がつくとブラウンは死んでいる。家に帰って事の次第を話すと、カメリアは金を隠しておいて、何も知らずつり道具を取りに行って襲われ、正当防衛をしたと警察に言えと策をさずけたが、正直なバートはスーツケースを持ち、何もかも告白する為に警察の門を入った。

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作品データ

原題
Temptation Harbour
製作年
1947年
製作国
イギリス
初公開日
1949年4月
製作会社
アソシエイテッド・ブリティッシュ


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