俺たちに明日はない|MOVIE WALKER PRESS
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俺たちに明日はない

1968年2月24日公開,112分
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デイヴィッド・ニューマンとロバート・ベントンの脚本から「逃亡地帯」のアーサー・ペンが監督した青春もの。撮影はバーネット・ガフィ、音楽はチャールズ・ストラウスが担当している。出演は製作もかねて「カレードマン 大胆不敵」のウォーレン・ベイティ、「夕陽よ急げ」のフェイ・ダナウェイ、「アメリカ上陸作戦」のマイケル・J・ポラード、「水曜ならいいわ」のジーン・ハックマン、エステル・パーソンズほか。

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

世界恐慌下のアメリカのテキサス。刑務所を出所してきたばかりのクライド(ウォーレン・ベイティ)が例によって駐車中の車を盗もうとした時、近くの2階から声をあげて邪魔をしたのが、その車の持ち主の娘ボニー(フェイ・ダナウェイ)だった。2人にはこれがはじめての出会いだったが、クライドはボニーの気の強さに、ボニーはクライドの図太さに、惚れこんでしまった。2人いっしょならば恐いものなしと彼らは、町から町に渡りながら次々と犯行をくり返していく。。ほどなくガソリンステーションの店員だったC・W(マイケル・J・ポラード)を加え仲間は3人になる。しかし銀行強盗の最中にC・Wのヘマによりクライドは遂に人を殺すことになる。まだ顔の割れていないボニーを家に帰そうとするクライドだがボニーは残ると伝える。二人の想いは募るがクライドはボニーを抱くことが出来なかった。クライドの兄バック(ジーン・ハックマン)とその女房のブランチ(エステル・パーソンズ)を加え5人となったが、この兄夫婦とボニーはそりが合わなかった。一行はまだ手配所が出回ってないと思われるミズーリに移るが、すぐさま隠れ家を警察に突き止められ銃撃戦の末辛くも逃れる。5人の犯行はその後も続き、活躍の場も次第に広くなり世間の注目も増していった。ある日彼らを追跡していたテキサス警備隊隊長を捕獲し辱めを与える。銀行強盗を更に重ねる一行だが、ボニーとブランチの諍いも抜き差しならないところまで来ていた。ホームシックにかかったボニーのため一行は彼女の故郷に向かう。しかしボニーの母は別れ際に犯罪者となった娘に冷淡な態度を取るのだった。アイオワに移った一行だが、滞在中のモーテルで保安官たちに囲まれてしまう。装甲車すら出動した激しい射ち合いの末、バックとブランチは重傷を負ってしまった。その晩は何とか包囲網を突破した一行だったが、翌朝再び急襲される。傷を負いながらもクライド、ボニー、C・Wは何とか逃げ出したが、バックは死にブランシュは逮捕される。3人は、隠れ家を求めて逃走を続ける。そして唯一世間に名前の知られていないC・Wの父親の農場にたどり着き、そこで傷を癒すのだった。復讐に燃えるテキサス警備隊隊長ヘイマーは巧みな話術でブランチからC・Wの名前を聞き出す。ボニーは自分たちのことを詩にまとめ新聞で発表する。それを読み喜ぶクライドはついにボニーと愛を交わす。C・Wの父親は息子の命とひきかえにボニーとクライドの隠れ場所をヘイマーに密告した。車で町まで買い物に出かけた二人は帰路、待ち伏せしていたヘイマーたちの銃弾で蜂の巣にされ絶命する。若い男女の愛の無法の歴史は、銃の前にはかない終焉を告げたのだった。

作品データ

原題
Bonnie and Clyde
製作年
1967年
製作国
アメリカ
配給
ワーナー・ブラザース・セブン・アーツ
上映時間
112分

[c]キネマ旬報社

映画レビュー

3.8
  • ヨシノっち

    5
    2015/3/26

    映像、脚本共に素晴らしく、いまだ衝撃を与えられる。
    ボニーとクライドのやるせなさは当時の時代背景にも寄るところが大きいわけで、その辺り、現代の状況ともマッチし、共感を呼べるものだと思う。
    だからこそ、今再び観てもらいたい作品。
    若き日のフェイ・ダナウェイの格好良さは逸品。美しい。

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  • 杉ちゃん

    5
    2014/11/16

     日本公開が1968年でその後、リバイバルや名画座でも観る機会に恵まれず、ビデオ・LD・DVDでしか観たことがなかったあまりにも有名な名作をやっと大画面で観ることができました。(新・午前十時の映画祭)何度見ても心を揺すぶられます。そして、フェイ・ダナウェイの可愛さを大画面で観て改めてノックアウトさせられました。この傑作は公開から約45年が経っていますが、まったく色あせることなく、(逆に新しくも感じます・・・)観るたびに映画の楽しさを教えてくれました。

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  • ettam

    5
    2013/9/25

    個人的に最も好きな映画の一つなのですが、客観的にみても好きな作品に挙げる人も多いのではないでしょうか?アカデミー賞に10部門にノミネートされ、助演女優賞(エステル・パーソンズ)と撮影賞を受賞した作品です。

    1930年代のアメリカ、大恐慌時代が舞台で、銀行強盗や窃盗を繰り返すクライド・バロウとボニー・パーカーという二人を中心としたバロウ・ギャングの実話を元にした作品です。兄貴夫婦やC.W.モスという少年の全5人で強盗をし、警察に追われ、逃げまくるストーリー。とにかく作品のラストシーンは圧巻です。切なさの余韻を残し“THE END”。映画史にも残るラストシーンと言っても良いでしょう。個人的には嵐の後の静けさのような終わり方がとっても好きですね。

    ウォーレン・ビーティとフェイ・ダナウェーがいいです。特にこの作品でアカデミー主演女優賞にノミネートしたフェイ・ダナウェー。当時まだ新人だった彼女ですがこの作品で一躍有名女優になりました。

    『俺たちに明日はない』はアメリカン・ニューシネマという、映画史において一時代を築いた作風のひとつであり、アメリカン・ニューシネマを代表する作品です。アメリカン・ニューシネマというのは“1960年代後半 -70年代にかけてアメリカで製作された、反体制的な人間(主に若者)の心情を綴った映画作品群を指す日本での名称。”(Wikipediaより)とあります。それまでのハリウッド映画はハッピーエンド、ヒーローもの、美男美女の俳優陣を前面に押し出した作品が多かったのですが、アメリカン・ニューシネマはそれらを排除した作品になっております。アンハッピーエンドで、アウトロー的主人公、低予算で作られた作品が多く、また、暴力やドラッグ、セックスなどそれまでのハリウッド映画では規制されていたものが60年代後半に緩和され、アメリカン・ニューシネマの作品群ではそういったものがテーマになっております。ちなみにハリウッド映画で初めて血糊を使用したのがこの『俺たちに明日はない』だそうです。

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