唄へ今宵を:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
唄へ今宵を
唄へ今宵を
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唄へ今宵を

1934年公開
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「南の哀愁」「今宵こそは」のジャン・キープラと「未完成交響楽(1933)」「おもかげ」のマルタ・エゲルトが主演する映画で「おもかげ」「南の哀愁」のカルミネ・ガローネが監督したもの。脚本は「別れの曲」「春のパレード」のエルンスト・マリシュカが書卸した。助演者は「桃源郷」のパウル・ケンプ「ブロンドの夢」のパウル・ヘルビガー「君を夢みて」のテオ・リンゲン、「黄昏の維納」のヒルデ・フォン・シュトルツ、「ベロニカの花束」のヒルデ・ヒルデブラント、「激情の嵐」のトルーデ・ヘステルベルク等である。撮影は「ボートの八人娘」のフリーデル・ベーン・グルント、作曲は「モナ・リザの失踪」のロベルト・シュトルツの担当。

ストーリー

最後の望みをモンテカルロのオペラハウスにかけて、その地へ向かう汽船に乗り込んだ新進のオペラ団一行のマネージャー兼音楽指揮者ローゼは自分の室の番号が十三だったので驚いて一座のテナー、マリオに代わって貰った。マリオが室に入ってみるとそこには美しい娘がかくれていた。彼女は密航者だった。娘に頼まれたマリオは密かに食事を運んで彼女をかくまった。一計を案じた彼は一等船客の甲板へ行き、得意の唄を唄って切符を買ってもまだ余りがあるほどの金を集めたので娘のカルラは大喜びだった。ところがローゼは船中でモンテカルロからの断りの電報を受け取って青くなっていた。しかし唯一の望みは劇場の支配人にマリオの唄を聞かせる事であると、モンテカルロへ着くとローゼはマリオを連れて劇場へ駆け付けたが、一足違いで支配人に会えなかった。マリオ等がモンテカルロの劇場へ出られないと知ったカルラは失望して折角マリオが注文してくれた衣装を取消しに行ったが、そこには劇場支配人が来ていて、彼女を見ると忽ち夢中になり、連れの女のことは忘れてしまい、彼女が取消した衣装に手紙をつけてホテルへ届けた。カルラは送り主が支配人と知って彼を利用して一座を契約させ、マリオに恩返しをしようと決心し、その夜誘いに来たマリオには外出しないと言って支配人とカジノへ行った。その夜マリオは自分の唄をどうしても支配人に聞いてもらおうとカジノへ出かけ、驚く番人達にピストルを突きつけながらトウランドットの唄を唄った。カルラは支配人を連れて来てその唄を聞かせるが、彼女を誤解したマリオは失望し、おまけにローゼとともに留置所へ入れられた。カルラはマリオの誤解を解こうとわざと巡査を侮辱して捕らえられた。マリオの唄に感激した支配人は早速彼等の身柄を引受けて、マリオ一人を契約しようと申出たが、マリオは一座を見捨てる事は出来ぬと申出を断った。カルラの手紙で誤解が解けたマリオは彼女を探したがどうしても見つからない。その夜オペラハウスでは名歌手達が「トスカ」を演じている。マリオ等はその真前の広場で野外オペラをやった。出し物は同じトスカ。その結果は彼等の大勝利で、オペラハウスの客をすっかりさらってしまった。支配人は早速彼等を契約した。そしてマリオは丁度留置を解かれて出て来たカルラを抱しめたのであった。

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作品データ

原題
Mein Herz ruft nach Dir
製作年
1934年
製作国
ドイツ
配給
東和商事
初公開日
1934年
製作会社
ツィネ・アリアンツ


[c]キネマ旬報社