春の流れ:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
春の流れ
春の流れ
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春の流れ

1934年公開
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「春の調べ」のグスタフ・マハティが原作脚色監督した作品で、出演者は新顔のマリア・レイ、リア・バイロン、子役はドナータ・レイ、「激情の嵐」のアントン・ポイントナー、「眠れよ我が児」のハンス・ステューヴェ、「ウィリアム・テル(1933)」のハンス・マール、ルネ・ゲルハルト等である。音楽はクルト・フェクルの担当である。

ストーリー

カールの妻マリアは或る日、夫と一子を捨てゴルドンと逃げてしまった。失望したカールを僅かに生きさせるのは子供のドリーミイだけであった。彼は子供のため酒場の看板をかついで僅かばかりの金を稼いでいた。ニタは貧しい娘であった。職を探して「下宿の女将」の所へ来たが、その下宿はいかがわしい商売をする家だった。ニタが醜業を強いられている時、突如警察の手が這入って、混乱にまぎれ彼女は軒づたいにカールの部屋へ身を隠した。カールはドリーミイが病気で薬を買いに行って留守だった。帰って来ると若い美しい女が子供を看護している。探しに来た警官に彼女と夫婦の如く装ってカールはニタを助けてやった。子供はニタの看病で癒り彼女はその日から同じ部屋に住む事になった。甦生したカールは二人の為に新しい職を探して熱心に働いた。ゴルドンと逃げたマリアは彼が投機に失敗した事や、その為殺人罪を犯した事を知った。二人は追われて再びこの町へ戻って来た。明日は高飛びをするという日、マリアは子供の愛にひかれて家を訪れ健やかな子供の寝顔と若く美しいニタとを見た。マリアは自分が訪ねて来た事はカールに知らして呉れるなと頼み、ドリーミイの玩具をせめての慰めに持って帰った。ゴルドンは焦々しながらマリアの帰りを待っていた。追われて平静を失った彼はマリアが自分を密告したのだと思った。彼はピストルを出してマリアを射った。警官が部屋に這入って来た時、呆然と立っているゴルドンの側に、マリアはしっかりと玩具の熊を握って息は絶えていた。

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作品データ

原題
Nocturno
製作年
1934年
製作国
オーストリア
配給
東宝
初公開日
1934年
製作会社
マヴォ・オツーブ


[c]キネマ旬報社