プロスペローの本:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
プロスペローの本
プロスペローの本
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プロスペローの本

1991年12月21日公開
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17世紀、ミラノ大公プロスペローの復讐譚を描く、ウィリアム・シェークスピア最後の戯曲『テンペスト(あらし)』の映画化。脚色・監督は「コックと泥棒、その妻と愛人」のピーター・グリーナウェイ、撮影はサッシャ・ヴィエルニー、音楽はマイケル・ナイマンが担当。出演はジョン・ギールグッド、マイケル・クラークほか。

ストーリー

ミラノ大公プロスペロー(ジョン・ギールグッド)は実弟アントーニオ(トム・ベル)とナポリ王アロンゾー(ミシェル・ブラン)により追放され、絶海の孤島に娘ミランダ(イザベル・パスコ)ともども漂着した。だがその時、ナポリ王の忠臣だが親友であったゴンザーロー(エルランド・ヨセフソン)から密かに24冊の魔法の本を譲り受け、それを読むことによってプロスペローは偉大な力を身につけた。12年の歳月が過ぎ、彼は孤島に小イタリア王国を築き上げていたが、アロンゾーへの復讐心を忘れず、妖精キャリバン(マイケル・クラーク)らを使って、欲望の赴くままに「テンペスト」という名の壮大な復讐劇を書こうと思い立った。つまり、嵐を起こしアロンゾーの船を難破させ、自分の島におびき寄せる。アロンゾーに架空の息子ファーディナンドを作り出し、ミランダと恋をさせることで、彼の子孫がいつの日か統一されたナポリとミラノを継承するという野望を打ち砕く。自らの偉大な力を誇示すべく、トリンキュローとステファノーという間抜けな人間に島を横取りする陰謀を立てさせ、当然のごとく失敗させる。また、アロンゾーには近親者による暗殺を企てる。しかしそこまで考えた時エアリアルからその復讐の耐え難いほどの残酷さを指摘され、プロスペローはいつの間にか自分が間違っていたことに気づき、本と魔力と権力を捨て去ることを決意する。その時、本当の魔法の力が働き、彼が創造した登場人物が彼に許しを乞うために生を得て語り始める。魔術師から人間に戻ったプロスペローは、彼らを許し、また自らも自由の身になるため、観客に許しを乞うのだった。

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作品データ

原題
Prospero's Book
製作年
1991年
製作国
イギリス フランス イタリア
配給
ヘラルド・エース=日本ヘラルド映画
初公開日
1991年12月21日
製作会社
アラーツ=シネア=カメラ・ワン=ペンタ


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