仕立て屋の恋|MOVIE WALKER PRESS
MENU

仕立て屋の恋

1992年7月17日公開,80分
  • 上映館を探す

動画配信

評価、レビューが削除されますがよろしいでしょうか?

仕立て屋の中年男が向かいに住む女性を愛するあまり、殺人事件に巻き込まれ、人生を狂わせてしまう物語。「髪結いの亭主」のパトリス・ルコントが、ジョルジュ・シムノンの原作『イール氏の犯罪』(邦題『仕立て屋の恋』ハヤカワ文庫刊)をもとに監督・脚本を手がけたもので、製作順としては「髪結いの亭主」の前作。製作はフィリップ・カルカソンヌとルネ・クレトマン、共同脚本はパトリック・ドヴォルフ、撮影はドニ・ルノワール、音楽はマイケル・ナイマンがブラームス「ピアノ四重奏曲第1番ト短調」を主題に担当。

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

薄暗い公園でピオレットという青年が殺された。捜査を担当した刑事(アンドレ・ウィルムス)は、以前強制わいせつ罪で捕まったことのある仕立て屋イール氏(ミシェル・ブラン)の犯行ではと疑う。極端にきれい好きで孤独なイールは近所の人々からは嫌われており、売春宿に通い、ボーリング場で抜群の腕を披露することを習慣としていたが、そんな生活に変化が起きていた。中庭をはさんだ向かいに住む美しいアリス(サンドリーヌ・ボネール)の生活を、夜毎、電気もつけずにただ眺めることで、彼は彼女に恋い焦がれていた。アリスの部屋に時々婚約者のエミール(リュック・テュイリエ)が訪れるのも知っていた。アリスはエミールと結婚したいと願っていたが、彼はいつも返事をごまかしていた。ある夜、自分の部屋を覗き見るイールの存在に気づいたアリスは、最初ショックを受けるが、やがて事件のことを知っているかどうか確かめるためにイールに接近していく。はたしてイールは、エミールがピオレットを殺し、アリスに死体の処理を手伝わせていたのを目撃していた。だがイールはアリスを愛するあまり警察にはだまっていたのだった。初めはエミールを守るためにイールに接近したアリスだったが、徐々に彼の愛に心が揺れていく。それはボクシング観戦の日に絶頂となった。イールはアリスに一緒にスイスに逃げようと持ちかけ、リヨン駅で待つが、アリスは来ず、落胆したイールがアパートに戻ると、そこには殺されたピオレットのコートを彼の部屋に置いたアリスと、通報を受けてやってきた刑事が待っていた。アリスの裏切りに対しても「君を恨んではいない。ただ死ぬほど切ないだけだ」と話すイール。そして隙をついて屋上に逃げるが、足を滑らせて転落してしまう。アリスは全ての感情を押し隠して、その様子をイールの部屋の窓から見続けていた…。だが全ての真相は、イールがアリスと国外脱出するのを前提としてしたためていた刑事への手紙で明らかになった。

作品データ

原題
Monsieur Hire
製作年
1989年
製作国
フランス
配給
デラ・コーポレーション
上映時間
80分

[c]キネマ旬報社

  • rikoriko2255

    みるみる

    3.0
    2020/8/12

    衝撃的なラストでした。なんかとっても理不尽で主人公イールがあまりにも不憫。彼がもっと嫌な奴なら納得出来るのですが、嫌われているという割には小綺麗な身なりで仕事もしっかりしてるようだし、ボーリング場で皆から拍手喝采を浴びてたり、死んだネズミを丁寧に洋服の端切れで包んで海に投げたりと、前科はあるようですがそれ程でも無い気がします。まあ女の方が現実的というかうまく利用されちゃったというか。一人ででもあのまま列車に乗ってほしかったなぁ。ラストの手紙はホントに切ない。
    イールがレコードに針を落として流れるクラシックと何ともお洒落な室内。ゆで卵をスプーンで食べたり家での食後にナプキンで口をポンポンするなんてフランス人はとっても素敵ですね。

    違反報告