マーシャ・ハント
Nora_Ryan
音楽会場として世界的に著名なニューヨークのカーネギー・ホールと、同堂に関係の深い演奏家とを紹介する半ば記録的な劇映画。「運命の饗宴」のボリス・モロスと「ロッキーの春風」のウィリアム・ルバロンが挙動製作に当たった1947年作品である。シーナ・オウエンのストーリーからカール・カムが脚色、「地獄から来た男」のエドガー・G・ウルマーが監督に当たった。撮影はウィリアム・ミラー、音楽指導はジグモンド・クラムゴールド、指揮はチャールズ・プレヴィンが担当している。劇部分では「塵に咲く花」のマーシャル・ハント、「シラノ・ド・ベルジュラック」のウィリアム・プリンス、「猿人ジョー・ヤング」のフランク・マクヒュー、「未完成交響楽」のハンス・ヤーライが共演する。
ノラ・ライアン(マーシャ・ハント)はカーネギ・ホールの掃除婦であったが、かの女はこの音楽家の登龍門たるミューズの殿堂に1891年の開場以来深い愛情を持っていた。彼女には若いピアニストのトニー(ハンス・ヤーライ)という恋人があったが、彼は芸術家気質のムラ気な男で、ノラと結婚して一子をもうけてから、指揮者と喧嘩、泥酔して階段から落ちて死んでしまった。ノラは守衛のドン・ドノヴァン(フランク・マクヒュー)に励まされ、トニーが成長して立派な音楽家になることだけを楽しみに生きた。やがて彼女は事務係に昇進し、ピアノを習うようになったトニー(ウィリアム・プリンス)を連れてカーネギー・ホールの演奏会にかかさず出かけた。トニーはある日ホールでルス(マーシャ・オドリスコル)という歌手志願の娘に会い、彼女からヴォーン・モンローに紹介されてモダン音楽に烈しくひかれた。クラシック一辺倒のノラにとってこれは大変なおどろきだったが、トニーはついに母の元を去ってまで自己の道に生きようとした。息子を失ったノラは急に老いたが、ある夜ドノヴァンが彼女とルスを案内したカーネギー・ホールの舞台に、ストコフスキーに紹介されて颯爽と登場した若い作曲家こそ、トニーの晴れの姿であった。
Nora_Ryan
Tony_Salerno _Jr.
John_Donovan
Ruth_Haines
Tony_Salerno
Anton_Tribik
Oline_Downes
Henry
Walter_Damrosch_(1891~1909)
Katinka
Musical_Artist
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監督
原作
指揮
製作
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撮影
音楽
美術、衣装デザイン
編集
録音
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音楽演奏
脚色
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