秋菊の物語:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
秋菊の物語
秋菊の物語
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秋菊の物語

1993年6月19日公開、101分、コメディ
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中国北部、陜西センセイ省の農村に住む妊婦が、夫にケガを負わせた村長を訴えるため奔走する姿を描くヒューマン・コメディ。監督は「紅夢」の張藝謀、エグゼクティヴ・プロデューサーは馬逢国。一九九一年に発表された、当時中国で交付されたばかりの行政訴訟法を題材にした陳源斌の小説「萬家訴訟」をもとに、「菊豆」の劉恆が脚本を執筆。スーパー16ミリ(35ミリブローアップで上映)、マルチ・カメラ方式、隠し取りの撮影はドキュメンタリー出身の池小寧、于小群、廬宏義の共同。音楽は趙季平が担当。主演は「テラコッタ・ウォリア/秦俑」の鞏俐。共演の戈治均、劉佩王奇、雷恪生以外は全員素人の近隣の村の人々が出演している。九二年ヴェネチア国際映画祭金獅子賞、主演女優賞受賞。キネマ旬報ベストテン第二位。

ストーリー

秋菊(コン・リー)の夫、慶來(リュウ・ペイチー)が、ささいなトラブルから村長(レイ・コーション)に股間を蹴られケガをした。反省しない村長の態度に納得できない秋菊は、身重の体で、義妹・妹子(ヤン・リュウチュン)と一緒に郡の役場へ行き、季巡査(カー・チーチュン)に事情を話す。季は双方反省の上、村長が二〇〇元払うという和解案を決めたが、お金を受け取りに行った秋菊に対する村長の高飛車な態度から、秋菊は県の役所に行くことにした。しかし審理の結果は全く変わらず、今度は市の役所へ。安宿の主人(リン・ツ)の紹介で市の公安局長(ツォイ・ルオウェン)に面会できた秋菊は上機嫌で帰って来た。数日後、村長のもとに裁決が届くが、ただ村長の支払いが五〇元増えただけである。秋菊は再び市の公安局長を訪ね、不満を訴えると、局長は裁定に不服があれば裁判にできると教え、弁護士を紹介してくれた。裁判は、事情通の宿の主人によると、公布されて間もない行政訴訟法に基づくもので、民間人に役人を訴える道を開くものであり、それをアピールすることから、秋菊が絶対有利だと言う。しかし結果は秋菊の敗訴。秋菊は局長のすすめで上訴し、数日後村を訪れた中級裁判所の調査員は、肋骨骨折なら傷害罪が成立するとアドバイスし、慶來のレントゲン撮影を勧めた。大晦日の夜、秋菊の陣痛が始まり、男手がなく病院に運べない。しかし村長が男たちを無理矢理動員して、夜通しかけて病院まで運ばせた。秋菊は無事男の子を出産し、村長に感謝する。しかし、二人のこれまでの因縁も解消かと思われた時、レントゲンの結果が決め手となって村長の傷害罪が成立し、公安局は村長を逮捕するのだった。

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作品データ

原題
秋菊打官司
製作年
1992年
製作国
中国 香港
配給
フランス映画社
初公開日
1993年6月19日
上映時間
101分
製作会社
北京電影学院青年映画製作所=銀都機構有限公司
ジャンル
コメディ


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