僕を愛したふたつの国/ヨーロッパ ヨーロッパ:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
僕を愛したふたつの国/ヨーロッパ ヨーロッパ
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1993年4月16日公開
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第二次大戦中、ナチの手から逃れるためにユダヤ人であることを隠して生きのびた、ソロモン・ペレルの実話に基づく人間ドラマ。監督・脚本は、「コルチャック先生」(脚本)のアグニエシュカ・ホランド。製作は「冬物語」のマルガレット・メネゴスと「ドイツの恋」のアルトゥール・ブラウナー。撮影はヤツェク・ペトリツキ。音楽はズビグニエフ・プレイスネルが担当。主演はドイツのテレビドラマに出演していた、本作が映画初出演のマルコ・ホーフシュナイダー、「ボイジャー」のジュリー・デルピー。

ストーリー

ナチスから逃れるために、故郷のドイツを離れポーランドへ渡ったユダヤ人一家は、そこでもナチの迫害にあっていた。両親は末弟のサリー(マルコ・ホーフシュナイダー)と次男のイサク(ルネ・ホーフシュナイダー)をソビエトへ逃がそうとするが、混乱に巻きこまれ、二人の兄弟は離れ離れになってしまう。ソ連の孤児院に身を寄せたサリーは、そこで神の存在を否定する共産党教育を受け、すっかり洗脳され優等生となるが、またしてもドイツ軍の侵略にあい、再び逃亡生活が始まる。ドイツ国防軍に捕らえられた時、生きるために“ヨーゼフ・ペーターズ”というドイツ人名を名乗り難を逃れるが、ロシア語に堪能なことを見込まれて、ドイツ連隊に入る羽目になる。ユダヤ人として生まれてすぐ割礼を受けている彼は、自分の性器を人に見せるわけにはいかず、ひたかくしにしていたが同じ部隊の兵士ロバート(アンドレ・ウィルムス)に知られてしまう。しかしサリーを愛する彼はそれを胸の内に留めてくれる。二人の間には信頼関係が築れていったが、ロバートが銃弾に倒れ、サリーはまた孤独になる。ロバートの死に悲観し、降伏してソ連軍のところへ逃げようとするが、逆に敵の居所を探り案内したとして、一躍ドイツ軍のヒーローにされる。ナチス青少年団のエリート校に入れられてしまったサリーは、ユダヤ排斥、ナチス至上主義の教育の中で、自分が何者なのか分からなくなっていった。そしてナチズムの虜になっている少女レニ(ジュリー・デルピー)と恋をする。揺れるサリーの心を感じ取ったレニの母は、遂に彼の口からユダヤ人であることを告白させるが、サリーの苦悩に心を痛め、我が子のように抱きしめる。再びサリーは戦場へ向かい、突然ソビエト軍に投降し、自分がユダヤ人であることを訴える。保護を求め、逆に銃殺されそうになった時、生き延びていた兄イサクと奇跡的に再会し九死に一生を得たサリーは兄と共にヨーロッパを離れ、イスラエルへと旅立つのだった。

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作品データ

原題
Europa Europa
製作年
1990年
製作国
フランス ドイツ
配給
ギャガ・コミュニケーションズ
初公開日
1993年4月16日
製作会社
レ・フィルム・デュ・ローザンヌ=CCC・フィルム


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