リフ・ラフ:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
リフ・ラフ
リフ・ラフ
-

リフ・ラフ

1991年公開
0
-
  • 上映館を探す
評価、レビューが削除されますがよろしいでしょうか?

イギリスの労働者階級の男と歌手を目指す女性の愛と葛藤を通して、リフラフ(最下層の人々)たちの喜びや悲しみを描いた人間ドラマ。九一年ヨーロッパ映画賞作品賞受賞作。監督は、「レイニング・ストーンズ」が九三年のカンヌ国際映画祭の審査員賞を、候孝賢の「戯夢人生」と共に分け合ったケン・ローチ。ヨーロッパの巨匠の一人だが、本作が日本初紹介作である。脚本は、建築現場で働きながら執筆活動を行っていたビル・ジェシー。自身の体験を元に書かれた本作は、彼の遺作となった。製作はサリー・ヒビン。撮影はバリー・アクロイド。音楽はロックバンド、ポリスの元ドラマーで「ランブルフィッシュ」のスチュワート・コープランドが担当。主演は建設労働者から俳優に転じ、映画、テレビ、舞台などで活躍するロバート・カーライルと「ロンドン・キルズ・ミー」のエマー・マッコート。共演は、同じく労働者出身のリッキー・トムリンソンほか。

ストーリー

刑務所から出所したばかりのグラスゴー出身の青年スティーヴ(ロバート・カーライル)はロンドンに出て、古い病院を豪華アパートに改築する工事現場の職を見つけた。そこは全国から職を求めてやって来た労働者たちの掃き溜めだった。スティーヴは、親分風を吹かす現場監督のミック(キャリー・J・ラミン)の下でそつなく仕事をこなすシェム(ジミー・コールマン)、ラリー(リッキー・トムリンソン)、モー(ジョージ・モス)の三人と打ち解けて仲間となる。仕事の賃金は安く、労働条件は劣悪だった。ある日、スティーヴは工事現場にバッグが落ちているのを見つけ、持ち主のスーザン(エマー・マッコート)に届ける。最初はスティーヴを警戒した彼女も次第に打ち解けていく。場末のパブで歌う彼女は、歌手になるのが夢だった。スティーヴはラリーたちを誘って彼女の応援に行くが、客席からの野次で歌えなくなった彼女は泣きながら楽屋に駆け込む。ラリーの機転でライブは盛況のうちに幕を閉じ、その晩スティーヴとスーザンは一夜を共にする。やがて彼らは一緒に暮らし始めるが、スティーヴが母の葬儀のために家を空けた時、スーザンがヘロインに手を出したことから再び別々に暮らすこととなった。一方、職場では、労働条件の改善を求めたラリーが解雇され、ミックを殴ったジェムが警察に連行された。さらに黒人のデジーが作業中の事故で重傷を負った。その夜、スティーヴとモーは、建築中のビルを放火、炎は彼らの怒りのごとく、燃え上がった。

映画レビュー

まだレビューはありません。
レビューを投稿してみませんか?

コラム・インタビュー・イベント

ニュース

作品データ

原題
Riff Raff
製作年
1991年
製作国
イギリス
配給
シネカノン
初公開日
1991年
製作会社
フィルム・フォー・インターナショナル=パララックス・ピクチャーズ・プロ


[c]キネマ旬報社