ロビンソンの庭:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
ロビンソンの庭
ロビンソンの庭
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ロビンソンの庭

1987年公開、119分
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外国人ハウスに住んでいた女があるとき樹木の生い茂る都市の廃墟に移り、緑に支配されていく姿を描く。山本政志と山崎幹夫の共同脚本に内田栄一が脚本協力の形で参加。監督は16ミリ作品「闇のカーニバル」の山本政志、撮影は「ストレンジャー・ザン・パラダイス」のトム・ディッチロと、苧野昇がそれぞれ担当。2019年7月20日よりデジタルリマスター版が公開(配給:コンチネンタルサーカスピクチャーズ)。

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ストーリー

クミは緑のある住宅街の一画の外国人ハウスに住んでいた。彼女は定職をもたず、ドラッグを売買したりしながら生活している。ある日、ボーイフレンドのキイと友人のマキと一緒にアフリカ料理店で食事をした。最近、世の中がおかしくなってきており、クミの仲間にも捕まる者や入院する者が出てきている。マキは地軸が狂ってきたのが原因だといい、タイのコサムイに脱出しようと提案した。酔っ払って帰る途中でクミは緑に囲まれた廃墟を見つけ、中へ入ってみた。するとなんだかそこが自分の家のように思えてきた。翌日、早速、廃墟へ引っ越してきたクミ。持ってきたのはいくつかの家財道具と観葉植物だけである。クミは畑をつくってキャベツを植え、部屋の壁にはペインティングを施し、夜は屋上で星を眺めたりしながら快適な生活を送っていた。廃墟でのパーティ。クミやキイ、マキのほか五、六人の仲間たちと近所の子供たちが集まってきた。キイの話では狂い始めた人間はクミの仲間だけでなく、あっちこっちで増えているという。やがてユウというちょっと変わった女の子がパーティで騒ぎを起こして去って行った。その夜、久しぶりに抱き合ったクミとキイ。廃墟に移り住んで何カ月かたったある朝、クミは体がシビれているのに気がついた。それでも農作業を続けていたが、体の痛みは日ごとに増してくる。キイはマキと一緒にコムサイに行くという。クミは衰弱し、痛みはついに脳にまで達し、ときおり幻を見るようになった。あるとき彼女は雑草の生い茂る畑に大きな穴を掘り始めた。祖父の霊と出会ったクミ。少女時代の彼女が体から抜け出し、祖父と散歩している。いつしかクミの姿は穴に吸い込まれるように消えてしまった。まるで世界が発狂したかのように、あたりには全く人影がない。廃墟は完全につたの葉に覆われているが、緑の中でただ一人ユウだけがラジコン飛行機で遊んでいる。

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作品データ

製作年
1987年
製作国
日本
初公開日
1987年
上映時間
119分
製作会社
レイライン


[c]キネマ旬報社