菅原文太
星桃次郎
おなじみ、一番星の桃次郎、ジョナサン、玉三郎のトリオが活躍するシリーズ九作目の今作のマドンナには、化粧品CM“燃えろ、いい女”で人気の小野みゆきがむかえられた。脚本は「トラック野郎 一番星北へ帰る」の掛札昌裕、同作の中島信昭、同作の鈴木則文の共同執筆、監督も同作の鈴木則文、撮影は「喧嘩道 けんかみち」の中島芳男がそれぞれ担当。
桃次郎、遠くに浅間山を見ながら疾走していると、パトカーがやってきて停車を命令。桃次郎は当て逃げの犯人と間違われたのだ。被害者である西沢夏の野性美に見とれる桃次郎だが、当て逃げなんて、まったく覚えがない。結局、桃次郎が腹痛のとき頼んだ代走屋の仕業と分った。一方、玉三郎は、塩尻近くのドライブイン藤村食堂で、そこの娘恵子のハートを射止め婿養子になるといって働いていた。善光寺にやって来た桃次郎とジョナサン、そこで、娘の陽子が迷子になったと捜し廻る仲間のトラック野郎小林(通称・安曇野)と出会う。三人は陽子を見つけてホッとする。ジョナサンは、子供部屋の増築費を稼がなければならず、安曇野のすすめで、木曽運送の材木輸送に切りかえる。数日後、藤村食堂で寝ころんでいた桃次郎に、ジョナサンが大怪我との知らせが入り、玉三郎と共に、取るものも取りあえず木曽へ向かった。哀れな姿で寝ているジョナサンに代って桃次郎が仕事を引き継いだ。木曽運送のトップドライバー、ノサップと二人で山の中を往復する。ところが、木曽運送の娘があの夏だった。桃次郎の腕を見込んでずっと働いてくれという夏に、女に使われるのはまっぴらと断るが、どぶろくの呑みくらべで決着をつけようということになり、桃次郎は負けてしまう。翌日、夏とノサップが牛の乳絞りをしていると、桃次郎、何を勘違いしたのかノサップに飛びかかっていき、格闘となり、壮絶な戦いは勝負がつかず、最後は、どちらともなく笑いあう二人。その頃、安曇野が材木の下敷きになって死んでしまった。桃次郎はひとりぼっちの陽子を母はる恵の元へ届けるが、彼女は陽子を引き取ろうとしない。桃次郎は陽子を連れて木曽へ戻った。怪我の直ったジョナサンは川崎の家に帰ると、ベニア板の粗末なものだが、子供部屋が増築されており、大感激。玉三郎は、食堂の売り上げアップのために、安物のインベーダーを仕入れ、故障の続出で食堂をお払い箱となってしまった。夏はノサップの持っていた子供時代の写真から、彼が、幼ない頃、北海道の開拓村にいた時の命の恩人、黒田勝也と知る。勝也は、木曽運送の社長、重蔵が大企業と手を組んで、開拓村の人人を貧乏に追いやった張本人ということで、怨み続けていた。夏は両親に死なれ施設にいる自分を引き取ってくれた重蔵がそんな悪人とは思えなかった。数日後、重蔵一世一代の大仕事の山出しの日、桃次郎が先頭を走っていると、勝也がダイナマイトを仕掛けて待っていた。そして、重蔵の全財産は一瞬のうちに木端みじんとなってしまった。一方、ジョナサンから、故郷の石垣島に帰ろうとするはる恵が後悔していると電話が入った。桃次郎は陽子を乗せて車を飛ばした。車は出船寸前に間に合った。はる恵は陽子をしっかりと抱きしめる。桃次郎の顔は、命より大事な荷を届けた喜びに溢れていた。
星桃次郎
松下金造
桶川玉三郎
西沢夏
滑川
蟹沢
藤村鯉太郎
写真屋
平田
立城はる恵
はったり忠助
うそ節源太
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田上
藤森
山田
等々力
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草野素子
黒姫丸
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小布旋丸
追分仁義
伊那勘
哥磨
松下君江
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松下幸次郎
松下美智子
松下華子
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松下幸五郎
松下幸六郎
テル美
アケ美
イサ美
ナオ美
マス美
マネージャー
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ダンプ野郎B
ダンプ野郎C
ダンプ野郎D
農夫
その若女房
船員
エミ
小林陽子
小林太一
藤村恵子
日疋重蔵
ノサップの勝
警官
飴売り
監督、脚本
脚本
脚本
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編集
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助監督
助監督
企画
企画
スチル