仮面の米国:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
仮面の米国
仮面の米国
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仮面の米国

1932年公開
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「暗黒街の顔役(1932)」のポール・ムニが主演する映画で、脱獄囚人ロバート・E・バーンズの自叙伝に基づいて「マルタの鷹(1931)」「春なき二万年」のブラウン・ホームズとシェリダン・ギブニーが共同脚色し、「今宵ひととき」「二秒間」のマーヴィン・ルロイが監督に当たり、「選手の後に娘あり」「米国撃滅艦隊」のソル・ポリートが撮影した。助演者は舞台から来た新人グレンダ・ファレル及びヘレン・ヴィンソンを始め、「二秒間」のプレストン・フォスター、「街の風景」のデイヴィッド・ランドー、「紐育の仇討」のノール・フランシス、「お蝶夫人」のルイズ・カーター、シーラ・テリー、アレン・ジェンキンス、エドワード・エリス、ヘール・ハミルトン、サリー・ブレーンその他である。

ストーリー

ジェームズ・アレンは世界大戦に工兵として出征した。凱旋して来た彼は出征前の職業たる発送係の仕事などをする気にならなかった。工兵の仕事、建築や架橋や、でなければ男として働き甲斐がないと思った。かくて彼は母や兄の忠言を斥けて、新しい職を求め歩いた。しかし彼は就職する前に餓えたのである。ある日ルンペンのピートに勧められ、屋台店をホールド・アップするのに片棒担いだところが、警官が駆けつけたためにピートは射殺され、アレンは捕らえられ、10年間の懲役に処せられた。そこで鎖につながれて労役に従った。一寸不平を言うと容赦なく鞭打たれた。過重な労働は失神するまで強いられた。食物は殆ど口にし難いほど下等なものだった。到底堪えきれなくなったアレンは機を利して脱獄し、艱難辛苦を嘗めてジョージア州を脱出した。新しい名を名乗って彼は就職した。そして彼は歩一歩成功に近づいた。彼の下宿の女将マリイは手紙で彼の素性を知り、自分と結婚して呉れねば密告すると脅かして遂に彼と結婚した。ところが彼はヘレンという優しい女性と恋に陥ちた。彼はマリイに全貯蓄を与えるから自分を自由にしてくれと頼んだが、拒絶され、喧嘩した末、マリイに密告されて捕縛された。しかし彼の雇主は彼の人物を信じて彼が再び鎖につながれることを免除されるように努力した。ジョージア州の役人連は彼が90日間の禁固に服すれば釈放すると言うので彼は過去を清算してヘレンと結婚したいと思い承諾した。ところが州当事者は彼が監獄の内部事情を暴露したのを憤り、同じ監獄につなぎ同じ労役に従わせた。90日目に彼はもう1年間模範囚たることを続ければ特赦すると言われた。彼は1年間を働き通した。ところが1年目にはまた出獄の日が延べられた。彼はかくて永久に放されることはあるまいと信じ、同囚と語らって再び脱獄した。しかし、彼はもはや余りに有名となって了ったので、名を変えても正業に就くことは不可能となった。彼は逮捕の手を逃れ逃れて町から町へ、村から村へと漂浪した。遂に彼が一度目の脱獄後成功した町に辿り着き、彼が愛した乙女ヘレンと会った。彼は自分を忘れてくれと言って別れを告げ、追手を怖れながら夜の闇の中に姿を消したのであった。

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作品データ

原題
I Am A Fugitive From A Chain Gang
製作年
1932年
製作国
アメリカ
配給
ワーナー・ナショナル社
初公開日
1932年
製作会社
ワーナー・ブラザース映画


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