ヘアピン・サーカス:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
ヘアピン・サーカス
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ヘアピン・サーカス

1972年4月5日公開、84分
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何ものかに反撥して夜のハイウェイを突っ走る若者たちの行動を、車というもっとも現代的な媒介を通して描く。原作は五木寛之の『四月の海賊たち』の中に納められた同名の短篇小説。主演の見崎清志は、二十六歳のトヨタ専属の現役ドライバー。脚本は「流血の抗争」の永原秀一。監督は「凄い奴ら」の西村潔。撮影は「誰のために愛するか」の原一民がそれぞれ担当。

ストーリー

マカオのグランプリ以来、島尾俊也の名はレース界から消えた。ライバルの三沢を事故死させてしまった心の傷が、島尾からレースに賭けるひたむきな情熱を奪ってしまった。それでもまだ島尾はハンドルを握っている。自動車教習所の個人指導員というのが今の職業だが彼の表情にはかつて見られた躍動するような生彩はなく、既に青春を終えてしまった男の無気力さが色濃くあった。そんなある日、島尾は、高速道路でカモを見つけてはスピードを競い相手の車を挑発して事故に追いやる若者のグループを目撃する。そのグループの中で女王然と振る舞う一人の女に、島尾は見覚えがあった。彼女の名は小森美樹といった。一年程前、島尾に運転を習いにきた娘で、驚異的な反射神経と抜群のカンを持っていた。そして、その反抗的な眼はいつもキラキラと輝いていた。生彩を欠いた指導員生活の中で、島尾がたった一人、心を動かされた生徒だった。その美樹の車体には七つの菊のマークが描かれている。それは、美樹が挑発し、ヘアピン・カーブで撃墜したカモの数だった。そして島尾の忠告にもかかわらず、その数は七つから九つへと増えていった。なぜか島尾の血が騒ぐ。ハイウェイ・レースにいのちを燃やす美樹にスピードの恐ろしさを教えてやらなければならない。危険な遊戯をやめさせなければならない。島尾は自ら挑発されようと夜の高速道路で待機していた。反抗的な生徒に身を持ってスピードの恐ろしさを教えるのだと島尾は自分にいいさかせてはいたが、レーサーとしていのちを賭けた青春の血が騒いでいることには気づいていない。やがて美樹の車がアキラ、ター坊、有山の車を護衛のように従えてカモを探しにやってきた。島尾が挑発される。護衛の車を次々と脱落させて、美樹と島尾が漆黒のハイウェイを突走る。まるで愛に飢えた二匹の生きものが交尾しているように絡みあって走る。美樹は明らかにスピードに酔っている。相手が島尾と知って喘いだ。目前に迫るT字路のレンガの壁。踊るようにすり抜けた島尾の後で美樹の車は壁に激突し、叩きつけられていた。

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作品データ

原題
Highway Circuit
製作年
1972年
製作国
日本
配給
東宝
初公開日
1972年4月5日
上映時間
84分
製作会社
東京映画


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