鳴門秘帖(1961):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
鳴門秘帖(1961)
鳴門秘帖(1961)
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鳴門秘帖(1961)

1961年1月26日公開、時代劇
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吉川英治の同名小説の映画化。「江戸の朝風」の高岩肇が脚色、「鉄火大名」の内出好吉が監督した。撮影は「江戸の朝風」の三木滋人。

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ストーリー

◇前篇 阿波藩に不穏の兆しありとみた幕府は公議隠密頭甲賀世阿弥をひそかに送った。しかし世阿弥は消息を絶ったまま二年を過ぎた。幕府大番組頭の息、法月弦之丞は世阿弥の娘千絵と恋中であったが、結ばれない因習に家出していた。千絵の悲嘆をみかねた乳兄妹唐草の銀五郎は弦之丞を江戸に連れもどした。墨屋敷に千絵を訪ねた弦之丞は、甲賀の後継ぎと称する旅川周馬より千絵の消息不明を聞された。弦之丞は千絵の苦ちゅうを察し、世阿弥救出を決意、目安箱を利用して幕府より世阿弥探索を命じられた。銀五郎は阿波藩屋敷のお船手方森啓之助を金で釣り阿波入国を図った。これを怪しいと狙んだ啓之助は弦之丞と銀五郎を料亭に誘い、阿波入国警備に集った天堂一角、お十夜孫兵衛に襲わせた。銀五郎は斬り死、弦之丞は女スリ見返りお綱の短銃に救われた。お綱は弦之丞に好意以上のものを感じ弦之丞に力を貸すことを約束した。弦之丞の話からお綱は周馬を臭いと思い墨屋敷に忍びこんだ。千絵を地下室でみつけたお綱は墨屋敷に火を放ち脱出せんとするが周馬に発見されてしまった。三人を中に墨屋敷は轟音とともに火焔の中に焼けおちていった。 ◇後篇 千絵は周馬に捕われ大阪へ。弦之丞もお綱と大阪へ旅立った。弦之丞はある夜酒に酔った周馬から千絵を救出した。かつて世阿弥の阿波入国に手を貸した廻船問屋四国屋の女主人お久良に頼み、弦之丞とお綱は御用船に乗りこんだが、途中孫兵衛に発見されて鳴門の渦潮に二人は身を踊らせた。ここは阿波の峻嶮剣山、原士と呼ばれる黒装の剣士たちの厳重な監視の中に世阿弥は生きていた。そこへ死んだと思われた弦之丞が疾風のように飛びこんできた。弦之丞の救援も竹屋三位卿に拒まれ、折から居合わせた周馬に世阿弥は斬られ阿波むほんの証拠の秘帖は孫兵衛に奪われた。原士の長、童耳軒は弦之丞に阿波藩の苦境--東照宮改修費十万両を阿波蕃に課した幕府の大藩取潰しに動揺した阿波守を利用する謹皇の公卿竹屋三位卿の倒幕の企み--を語り秘帖の引渡しをおだやかに請うた。そして、意を決した竜耳軒は据腹を切り阿波守に直諫した。阿波守はその誠意にうたれ倒幕の志を捨てた。これを知った三位卿は弦之丞に迫るが、孫兵衛に倒され、孫兵衛は弦之丞の烈剣に倒された。お十夜頭巾から現われた孫兵衛の顔には惨たらしい×印の烙印があった。かつて倒幕に志した原士の同志を裏切った報いとして父竜耳軒がつけた烙印だった。死を賭した竜耳軒の誠忠を思い、秘帖を孫兵衛の手にそっと握らせてやる弦之丞だった。人の世のはかなさと無情を知った弦之丞は仏門に入ることを決意、千絵、お綱と別れて一人去っていった。

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作品データ

製作年
1961年
製作国
日本
配給
東映
初公開日
1961年1月26日
製作会社
東映京都
ジャンル
時代劇


[c]キネマ旬報社