おてもやん|MOVIE WALKER PRESS
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おてもやん

1961年5月3日公開,70分
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「剣豪天狗まつり」の高岩肇の脚本を、新人第一回の土井茂が監督した時代劇で、土井監督は昭和三年生れ、京大卒後大映に入社、衣笠貞之助、吉村公三郎らに師事した。撮影は「濡れ髪牡丹」の相坂操一。

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

明治維新のころ、日本中が混とんとしている時--九州熊本の城下でも、薩摩から潜入した勤王の武士と、幕府の役人が争をくり返していた。そのどさくさをくぐって活躍しているのが風太郎と呼ばれる怪盗。彼は強欲の聞えたかい奴から金を盗んでは貧者にばらまくので人気が高かった。料亭「不知火」の女中おたえも風太郎のファンであった。そのおたえのもとに或る夜捕方の笛の音をくぐって突然男が飛び込んで来て、身をかくまってくれという。その男新太郎を、おたえはてっきり風太郎だと思い込み、不知火の下働きの仁吉や同僚のおとよと新太郎の去った後も彼の噂をしきりにするのだった。おたえは、おてもやんの唄が上手だった。彼女の唄に合わせて踊る芸者・秀菊の踊りは「不知火」へ来る客の最大の目的だった。その秀菊に目をつけているのが目附役の木部、彼はなんとか秀菊を物にしようとたくらんでいた。一方新太郎は偶然知り合った浪人庄司と「不知火」へやって来た。風太郎の身を案じるおたえははらはらするが、実は新太郎は薩摩藩から潜入した勤王の武士だったのだ。彼ら勤王の武士は、おてもやんの歌を合い言葉としていろいろ連絡を取っていたが、幕府がフランスから爆薬を買い入れようとしていることを聞きつけ、なんとかそれを阻止しようとする。しかし彼らの活躍は幕府の役人の知るところとなった。新太郎らが集まった席を取り囲んだ捕手の群。が、その時現れた風太郎が新太郎らに危険を知らせた。乱闘の中に風太郎は手傷を負った。風太郎を助け出した新太郎がふく面の下に見たものは、以外や「不知火」の仁吉の顔だった。彼は木部にとりつぶされた豪商の息子で、意恨をはらそうと幕府と結んだ豪商を襲っていたのだった。風太郎の最後をみとった新太郎は血路を開いて逃れ去った。そしてフランスの爆薬が陸上げされる夜、木部たちの話をもれ聞いた秀菊の知らせに、新太郎たちは今や勤王のために働いている庄司の助けをも借りて、爆薬の包みを爆破することに成功した--。その年の十月遂に倒幕の命が下った。新太郎を淋しくあきらめたおたえの前に、軍服姿で現れたのは、今は官軍の隊長として東上する新太郎の雄々しい姿だった。

作品データ

製作年
1961年
製作国
日本
配給
大映
上映時間
70分

[c]キネマ旬報社

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