かわいい毒草:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
かわいい毒草
かわいい毒草
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かわいい毒草

1968年10月22日公開
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スティーブン・ゲラーの小説『彼女は彼に続けさせた』を「空から赤いバラ」のロレンゾ・センプル・ジュニアが脚色、TV出身の新人で短篇『スケーターデーター』(日本未公開)で61年カンヌ映画祭でグラン・プリを得たノエル・ブラックが監督した異常性格者の物語。撮影は新人デイヴィッド・クエイド、音楽は「殺しの分け前 ポイント・ブランク」のジョニー・マンデルが担当した。出演は「パリは燃えているか」のアンソニー・パーキンス、「テスト・ハネムーン」のチューズデイ・ウェルドほか。製作「スケーターデーター」のマーシャル・バックラーとノエル・ブラックの2人。総製作はローレンス・ターマン。

ストーリー

現代。ニューイングランドの町。デニス(アンソニー・パーキンス)は最近この町に流れてきた青年で製薬会社に勤めている。だが彼には家に放火して叔母を焼死させたという前科があり、目下仮釈放中。決して常人とはいえない。そして彼は、女子高校生スー・アン(チューズデイ・ウェルド)と親しくなると自分はCIAの重要人物だと、まことしやかに語ったりするのだ。2人のまわりは、性的にも乱れている人物が多くいたが、スー・アンはピルをのんでデニスと猛烈な恋をすることを覚えた。そしてある日、仮釈放局の役人が工場を訪ねてきた。この結果、デニスは、前科がばれて、クビになってしまった。この件を、恨んでだろうか、デニスは勤めていた製薬工場の破壊を考え、その手始めとして廃液を川に流すシュートのボルトをゆるめることにした。スー・アンと一緒に、ある夜、実行にかかったが夜警にみつかってしまった。するとスー・アンは、こともなげに夜警の頭を殴り、川べりに引きずっていき顔を水につけて窒息死させた。翌日、死体が発見されデニスが刑事の訊問を受けた。すっかり怖じけずいてしまった彼は、外で待っていたスー・アンに弱虫とののしられる始末。デニスは、この女のために、骨抜きにされ、ついに前科の告白までしてしまった。結局2人は結婚してメキシコに高飛びすることにした。そしてスー・アンは旅費を母親の金庫から盗み出そうとしたが見つかってしまい、側にいたデニスに母親を殺すよう命令した。だがデニスには出来ない。すると彼女は表情ひとつ変えず母親を射殺してしまった。そのうえ死体を近くの川に沈めよう、という。デニスはすっかり怖くなり、そのまま逃げ出して、ひとり自主をした。警察で調べを受けるデニスの前に現れたスー・アンは全部の罪を彼になすりつけて、新しい男と一緒に、すずしい顔で、立ち去っていった。男のデニスがひとことも言えないくらい堂々とした毒草ぶりであった。

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作品データ

原題
Pretty Poison
製作年
1968年
製作国
アメリカ
配給
20世紀フォックス
初公開日
1968年10月22日
製作会社
ローレンス・ターマン・プロ


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