スペンサー・トレイシー
Stanley_Banks
「花嫁の父」の登場人物をそのままかりて、かれらの後日物語を描いた作品で、1951年の製作。監督のヴィンセント・ミネリ、脚本のアルバート・ハケット、フランセス・グッチドリッチ、製作のパンドロ・Ｓ・バーマン、撮影のジョン・アルトンはすべて「花嫁の父」と同じスタッフ。音楽だけが前作のアドルフ・ドイッチからアルバート・センドリーに変わっている。出演者も「花嫁の父」と同じくスペンサー・トレイシー、エリザベス・テイラー、ジョーン・ベネット、ドン・テイラー、ビリー・バーク、モローニ・オルセンらで、前作で登場しなかった人物としてはリチャード・ロバー、ヘイドーン・ロークらがいる。
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ストーリー
娘のケイ（エリザベス・テイラー）をバックリー・ダンスタン（ドン・テイラー）に嫁がせて数ヶ月、スタンリー・バンクス（スペンサー・トレイシー）はようやく落ち着いて仕事に精を出そうとしていた矢先、娘がママになることを聞かされた。妻のエリー（ジョーン・ベネット）の喜びようは大変なものだったが、スタンリーは自分の人生も盛りが過ぎてしまったような気がして淋しくなり、いよいよおじいさんになったのかと感に堪えなかった。赤ん坊の生まれる日も近くなるにつれて、新家庭の住宅問題が悩みのたねになり、そのためバンクス家と間が気まずくさえなりかけたが、若夫婦は自分たちの力で新居を建築中だと発表し、親たちをほっとさせた。こんどは赤ん坊の名前のことで親たちが騒ぎはじめ、ケイはそれやこれやでいらいらした気持ちになり、家出までしたが、これまた丸くおさまった。生み月の11月になり、スタンリーもエリーも毎夜おちおち眠れぬうちに、ケイは病院で無事男の子を生んだ。だが、赤ん坊はスタンリーの顔を見るとすぐ泣き出すので、彼は怖いものに触れる思いでやきもきした。やがて6ヶ月たち、赤ん坊の可愛さも一入になった頃、ケイは赤ん坊を実家にあずけて旅行に出かけた。おかげでスタンリーは日曜も朝6時から起こされ、午後には公園で乳母車を押さねばならなかった。赤ん坊が車の中で寝ついたのをさいわい、スタンリーは公園のグランドで少年たちとフットボールに興じ、帰ってみると乳母車がなくなっていた。びっくりした彼は警察にかけつけた。赤ん坊はお巡りさんたちにとりかこまれて上機嫌、スタンリーの顔を見てはじめてニッコリ笑いかけた。それからスタンリーと赤ん坊は大の仲良しになった。やがて教会で洗礼が行われ、牧師は赤ん坊にスタンリー・バンクスと命名した。スタンリーはほんとに幸福な気持ちにみたされた。
キャスト
ジョーン・ベネット
Ellie_Banks
エリザベス・テイラー
Kay_Dunstan
ドン・テイラー
Buckley_Dunstan
ビリー・バーク
Doris_Dunstan
モローニ・オルセン
Herbert_Dunstan
リチャード・ロバー
Police_Sergeant
Marietta Canty
Delilah
ラスティ・タンブリン
Tommy_Banks
トム・アイリッシュ
BenBanks
ヘイドン・ローク
Dr._Andrew_Nordell
ポール・ハーヴェイ
Reverand_Galsworthy
スタッフ
監督
ヴィンセント・ミネリ
脚本
アルバート・ハケット
脚本
フランセス・グッドリッチ
原案
エドワード・ストリーター
製作
パンドロ・Ｓ・バーマン
撮影
ジョン・アルトン
音楽
アルバート・センドリー
美術
セドリック・ギボンズ
美術
Leonid Vasian
編集
フェリス・ウェブスター
録音
ダグラス・シアラー
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
- 原題
- FATHER'S LITTLE DIVIDEND
- 製作年
- 1951年
- 製作国
- アメリカ
- 初公開日
- 1953年3月20日
- 上映時間
- 82分
- 製作会社
- M・G・M映画
[c]キネマ旬報社
