京化粧:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
京化粧
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京化粧

1961年11月22日公開、96分
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「雑婚時代」の斎藤良輔と「女舞」の大庭秀雄が共同で脚本を書き、監督した甘味哀愁の女の物語、撮影は「妻あり子あり友ありて」の石本秀雄。

ストーリー

祇園の芸妓園には旦那の田中と絵を勉強している愛人三野村があった。旅館で三野村のモデルになっているところへ田中が来たので一悶着起り、園は一室に逃れた。その部屋には翻訳を業とする山岡が東京から遊びに来ていたが、園を一目みた彼は美しい女だと思った。数日後朋輩の小菊、吉弥らと八坂神社からの帰途、山岡と出会った園は先日の非礼を詑び山岡の京都見物の案内を買って出た。山岡は園の身上話をきいた。彼女は弟を学校に行かせたいために芸妓になったがその弟が死んだので何のために生きているのか悲しくなるといった。僅かの間に山岡の同情は恋になっていた。「二年かかるか三年かかるか必ず金を作って君を東京へ連れて行く」と約束して東京へ帰った山岡は園に度々金を送った。そんな彼を友人伊村や伊村の婚約者で山岡の妹麗子は不安な眼でみていた。旦那に寝込まれた園に、三野村はたかるだけだし母のたかは早く楽にしてほしいといやなことばかり。半年たった都踊りの頃山岡がやってきたが、二人の間に何か埋めなくてはならない溝があると感じる彼は園自身もっと積極的に努力しなければならないと語った。大阪の鉄問屋の若主人大原が支配人田村を連れて祇園へ遊びに来て、旦那を病気でなくした園に目をつけた。そんな時三野村が交通事故で死んだが園は泣けなかった。園が病床にある間に女将つやと母親の間で大原の世話になる話が進められていた。数日後妹の結婚式に赴く途中京都で下車した山岡は祇園町の裏通の二階で園に逢った。いつにない園の激しい愛情に抱かれて彼はその夜は幸福だった。結婚式を終えた山岡は再び京都を訪れたがどこにいっても園には逢えなかった。傷心の山岡は祇園に戻ってきた。園は一体どこへ行ったのだろうか、この美しい京都の街が山岡には酷薄なものに思えた。どこまでが真実でどこまでが偽りなのだろうか……。

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作品データ

製作年
1961年
製作国
日本
配給
松竹
初公開日
1961年11月22日
上映時間
96分
製作会社
松竹・京都


[c]キネマ旬報社